「あなたはマンガを読んだことで、プラスの影響を受けたことがありますか?」

カルチュア・コンビニエンス・クラブは、Tカードを利用している16~69歳の男女1,252名の T会員を対象に「マンガに関するアンケート調査」を実施し結果を発表した。調査は10月15日~16日、インターネット上での意識調査「Tアンケート」によって行われた。

マンガによるプラスの影響

「マンガを読んで受けた、具体的なプラスの影響とはどのようなことでしたか」

マンガを読んだことで人生にプラスの影響を受けたことがあるかどうかを聞いたところ、81.7%の人が「影響を受けたことがある」と回答した。

その影響が具体的にどういったものであるのかを聞いたところ、1位は「新しく友達ができた」(44.2%)となり、5人中2人はマンガを通じて友達の輪が広がっていることが分かった。また、2位は「人生観・価値観が変わった」(14.2%)となり、マンガによって新しい人生を発見した経験を持っている人がいるという結果に。続いて3位は「知識が増えた」(10.9%)となり、情報化社会において、情報を収集するツールの一つとしてマンガが位置づけられていることが分かったという。

年代別の特長を見てみると、10~20代・女性の12.3%が「異性と付き合ったことがある」、30~40代の12.5%が「習い事を始めた」、50~60代・男性の24.0%が「旅に出た」という回答結果となり、人生の中で新しい一歩を踏み出すきっかけにマンガが貢献していることも分かった。

影響を受けた作品は……

マンガを読んでプラスの影響を受けた人に対し、そのきっかけとなったマンガの作品名を聞いたところ、仲間同士の絆がテーマの『ONE PIECE』が1位(9.9%)となった。2011年の年間コミック発行点数が1万2,021点(出典:2013年7月総務省・情報通信政策研究所発表の「メディア・ソフトの制作及び流通の実態」)という日本のコミック流通量の膨大さから見ても、『ONE PIECE』が非常に影響力のあるマンガであることが分かる。続いて2位は、日本にバスケットボールブームを巻き起こした『SLAM DUNK』(6.3%)、3位はハリウッドで実写版の映画も製作され、全世界での発行部数が2億冊を超えた『DRAGON BALL』(3.4%)となった。

異性と付き合うことに影響を与えた作品としては『NANA』『タッチ』などが挙げられた。

幅広い年代に人気の『ONE PIECE』

「「ONE PIECE」の最新刊購入者ヒストグラム」

全国の「TSUTAYA」「蔦屋書店」のうち書籍・雑誌を販売する733店舗の「TSUTAYA BOOK NETWORK」加盟店舗において、8月に発売された「ONE PIECE」の最新刊購入者ヒストグラムを調べたところ、同作品が少年コミックのジャンルであるにも関わらず、10代から60代以上まで幅広い世代の人に購入されていることが分かった。特にボリュームを占めている購買層は、男性20~30代で4割となり、また40代以上で見ても、2割を超える人が購入しているという結果になった。

マンガを読む頻度は「月に1冊以上マンガを読んでいる」人が40.8%、「一年に1冊以上マンガを読んでいる」人で見た場合では、57.3%だった。読むマンガのジャンルは「ギャク・コメディー系」(39.7%)、2位は「スポーツ系」(32.5%)、3位は「バトル・格闘系」(28.6%)となった。