ゼネラルモーターズ・ジャパンはこのほど、燃料電池実証実験車(FCEV)「シボレー エクイノックス」の1台が、水素自動車にとっては画期的な10万マイル(約16万km)の実走行を達成したと発表した。

「シボレー エクイノックス」

「シボレー エクイノックス」は、2007年に始まった119台の車両による「プロジェクト・ドライブウェイ」という実証実験の一部。これまでに他社を上回る累計約300万マイル(約480万km)の実走行を展開してきた。同社の計算では、119台のFCEVによって、15万7,894ガロン(約59万7,693リットル)のガソリンをセーブしたことになるという。

10万マイルを達成した車両は、カリフォルニア州にあるウォルト・ディズニー・スタジオでの実証実験の後、10名のGM開発エンジニアによって運転され、技術開発に使われていた。同社ではGMが燃料電池技術におけるリーディング・カンパニーであり、米国で発表された「クリーン・エネルギー特許成長指数」において、2002~2012年における燃料電池に関する特許で1位にランクされたとしている。現在、ミシガン州ポンティアックに新しい燃料電池開発センターも構築しているとのこと。

同社は7月にホンダ、9月にU.S.アーミー・タンク・オートモーティブ・リサーチ・デベロップメント&エンジニアリング・センターとの共同開発を発表している。同社のグローバル燃料電池担当エグゼクティブ・ディレクターであるチャーリー・フレーゼ氏は、「私たちは水素燃料電池技術が、石油燃料への依存を軽減することをサポートする大きな可能性を信じています」と述べている。