ソニーは10月23日、ブルーレイディスクレコーダー5機種「BDZ-ET2100」「BDZ-ET1100」「BDZ-EW1100」「BDZ-EW510」「BDZ-E510」を発表した。発売は11月16日。価格はオープンで、推定市場価格は、BDZ-ET2100が110,000円前後、BDZ-ET1100が90,000円前後、BDZ-EW1100が75,000円前後、BDZ-EW510が65,000円前後、BDZ-E510が55,000円前後。

上が「BDZ-ET2100」で下は「BDZ-EW510」

新製品は、2012年10月に発売された「BDZ-ET2000」「BDZ-ET1000」「BDZ-EW1000」「BDZ-EW500」「BDZ-E500」の後継モデル。BDZ-ET2100とBDZ-ET1100は地上/BS/110度CSデジタルチューナーを3基ずつ、BDZ-EW1100とBDZ-EW510は2基ずつ、BDZ-E510は1基ずつ搭載する。HDDの容量は、BDZ-ET2100が2TB、BDZ-ET1100とBDZ-EW1100が1TB、BDZ-EW510とBDZ-E510が500GBだ。基本的な仕様は従来機種のものをほぼ継承しているが、これまで同社のレコーダーに搭載され、ユーザーから評価されてきた機能のブラッシュアップが行われている。

主な変更点は、スマートフォン/タブレットとの連携の強化、リモコンと「らくらくスタートメニュー」の変更、上位モデルへの「CREAS 5」の搭載、「タイトル/コーナー検索」機能の搭載だ。

ソニーのレコーダーでは、従来からスマートフォンやタブレットとの連携機能が搭載されてきた。主な内容は、スマートフォン/タブレットからの録画予約、録画番組や放送中番組のホームネットワーク内での視聴、録画番組をスマートフォンやタブレットにワイヤレスで転送して持ち出せる「ワイヤレスお出かけ転送」だ。これらのうち、ワイヤレスお出かけ転送に関しては当初、同社製「Xperia」シリーズのスマートフォンとタブレットのみで利用可能だったが、2013年4月に行われたアップデートにより、iPad、iPhone、Android 4.0以降を搭載したタブレット/スマートフォンでも利用できるようになっている。新製品では、Xperiaスマートフォンの最新機種「Xperia Z1」を使用した場合には、外出先でフルハイビジョン画質の録画番組も視聴も可能となった。なお、ワイヤレスお出かけ転送は、BDZ-E500を除く4機種で利用できる。

録画した番組をスマートフォンやタブレットなどにワイヤレス転送できる

リモコンは、録画・再生に関するボタンを大型化。さらに、使用頻度が少ない数字キーなどをドア内に収めることで、従来のものよりも約36%小型化されている。らくらくスタートメニューでは、従来は「タイトルを再生する」「番組を録画予約する」「放送中の番組を見る」「ダビングする」「使い方を知りたい」の5項目が表示されていたが、新機種では「録画した番組を見る」「番組を録画予約する」「放送中の番組を見る」「録画した番組を消す」「ダビングする」の5項目に変更されている。

左が新採用されたリモコンで、右は「らくらくスタートメニュー」

BDZ-ET2100とBDZ-ET1100に新たに搭載されたCREAS 5は、各色16bit相当の階調表現を実現する「Super Bit Mapping for Video」、「4Kテレビモード」などを搭載した高画質回路だ。現行のテレビ放送などでは、2K(フルHD=1,920×1,080ドット)のテレビ用に映像の輪郭が強調されている。しかし、2Kより高精細な表示を行う4Kテレビでは、これがかえって不自然な表現となってしまう場合がある。4Kテレビモードは、輪郭の強調を抑え、より自然な表現を行うモードだ。精細感、明るさ、ノイズリダクションのカスタマイズも可能。モニター別画質設定から「4Kテレビ」を選択することで利用できる。

また、タイトル/コーナー検索機能は、録画番組の中から番組単位だけでなく、番組内のコーナーやCM(CMは関東地方のみ対応)単位でも検索を行える機能だ。新機種では、ユーザーの録画傾向から、よく録画する番組の出演者や番組名を分析、頻度の高いものからリストアップし、そこからダイレクトに検索を行うことができるようになった。

「タイトルコーナー検索」機能