サラリーマンの「飲み会離れ」が話題になる昨今、別にビジネスマナーなんて…という方もいるかと思いますが、実は上司や取引先が気にしていることもあります。常に気を張らなくても良いですが、ちょっとした工夫を覚えておけば、損はありません。送別会、宴会などの前に是非確認しておきましょう。

■ビールの注ぎ方、注がれ方

注ぐ場合は片手でラベル中心よりやや下の両端を指で押さえ、手のひら部分を浮かせてラベルが見えるように上に向けて持ちます。もう片方の手はラベル裏のやや上の方を持ち、そえる感じで。やや高めの位置から勢いよく注ぎ、徐々にゆっくりにしていきましょう。注がれる方は片方の手でコップの底を持ち、もう一方の手はそえてあまり傾けないように。

ビールは飲み干してから注いだ方が良いので、少なくなってきたら勧めてみましょう。新たに注文する場合は、切らしてしまう時間が長くなってしまわないように注意。

■乾杯のタイミングと方法

乾杯は地域や会場によっても方法が異なりますが、一般的には上司が手短にあいさつをして乾杯のかけ声をします。幹事は全員に飲み物が行き渡ったのを確認してから司会を始め、上司にあいさつをふってすすめていくといいでしょう。その後飲み物の入ったグラスを上げますが、目上の人が多い場合はやや低めにしておくのがベター。

お酒が飲めない場合は無理をせず、少しだけ口に触れる程度にするか、あらかじめアルコールではないものを用意しておきましょう。このときグラス同士は無理につける必要はありませんが、状況をみて周りに合わせるように。

■料理のとりわけ方

単純に好き嫌いが関係する場合もあれば、体調や健康の問題上食べられない場合もありますので、フランクな場であれば「直接とりましょう」と最初に声をかけるのが良いでしょう。人数が多くて料理に手が届かない場合などは、本人の希望を聞きながら量を調整してとりわけてあげるのがオススメ。最初は全員が均等に食べられるくらいを考えて、やや少なめにとりましょう。

自分の箸を逆さにして取り分ける方も多いですが、この「逆さ箸」実はマナー違反。取り分け用のものを用意してもらいましょう。

場の雰囲気に飲まれてしまうと、ついつい素が出てしまいがち。しかし会社の飲み会であることをわきまえて行動すれば、「気の利く人」として社内のイメージアップにつながるかもしれません。