ソニーは8日、スタンドの角度を自由に変更でき、液晶一体型PCのように利用したり、寝かせてタブレットPCのように利用できる"テーブルトップPC"「VAIO Tap 21」を発表した。価格はオープン。店頭予想価格はCore i7搭載モデルが200,000円前後、Core i5搭載モデルが180,000円前後、Core i3搭載モデルが160,000円前後。10月19日発売で、直販CTOのオーナーメードモデルも同時に販売開始する。

VAIO Tap 21

2013年夏モデルの「VAIO Tap 20」から"家族で囲むテーブルトップPC"というコンセプトはそのままに、秋冬の「VAIO Tap 21」は液晶サイズや解像度の向上、Haswellの搭載、1キロ以上の軽量化など、大幅にリニューアルした。

液晶サイズと解像度は、従来の20型の1,600×900ドットから、21.5型の1,920×1,080ドット(フルHD)へ向上。また、新たに広色域の「トリルミナスディスプレイ for mobile」や超改造技術「X-Reality for mobile」技術を採用する。

CPUはIvy Bridge世代から最新のHaswell世代へと進化し、新たにCore i3モデルを追加。バッテリ駆動時間も30分伸びた4時間駆動となった。本体のスタンド機構も改善し、片手でスムーズに角度調整が可能。従来背面にあったNFCも前面に配置し、より使いやすくなった。

液晶一体型PCとしてのほか、大型タブレットのようにも利用できる。スタンド機構も改善し、片手でスムーズに寝かせる/起こすの調節が可能となった

また、VAIO Tap用のオリジナルアプリも強化。寝かせた状態の「テーブルトップモード」で利用できる新アプリ「VAIO Tabletop」は、写真や動画、画像などのコンテンツを2名同時にタッチ操作でき、コンテンツのグルーピングなども可能。また、マルチアカウント対応のお絵かきアプリ「Family Paint」には、色塗り機能が追加された。

VAIO Tabletop

Family Paint

Core i7搭載の最上位「SVT21219DJB」の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-4500U(1.80GHz)、グラフィックスがIntel HD Graphics 4400(CPU内蔵)、メモリが8GB(8GB×1)、ストレージが1TB ハイブリッドHDD。光学ドライブは搭載しないが、外付けのBDXL対応ブルーレイディスクドライブが付属する。

ディスプレイはマルチタッチ対応21.5型ワイド(1,920×1,080ドット)、OSはWindows 8 64bit版。Microsoft Office Home and Business 2013、Adobe Photoshop Elements 11などが付属する。

Core i5搭載の「SVT21218DJB」では、CPUがIntel Core i5-4200U(1.60GHz)、メモリが4GB(4GB×1)に変更。Core i3搭載の「SVT21217DJB」では、CPUがIntel Core i3-4005U(1.70GHz)、ストレージが1TB HDD、付属ドライブがDVDスーパーマルチに変更される。

インタフェースは共通で、USB 3.0×2(1ポートは電源オフ充電対応)、IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0+HS、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、"Exmor R for PC"CMOSのWebカメラ(約92万画素)、内蔵マイク、マイク入力×1、ヘッドホン出力×1、メモリーカードスロット×1など。

本体サイズはW523.7×D174.2×H310.5mm(最小傾斜時)、W523.7×D321×H35.5mm (最大傾斜時)。重量は約3.9kg(バッテリ含む)。バッテリ駆動時間は約4時間。

直販CTOのオーナーメードモデルでは、Intelの上位グラフィックス「Iris」内蔵のCore i7-4558Uや1.5TB容量のHDD、「Adobe Lightroom5」といった選択編集ソフトの搭載などが可能となる。最小構成価格は104,800円。

21.5型以上の大画面VAIOのラインナップは2013年秋冬モデルから本機のみとなり、24型で展開していた一体型デスクトップPC「VAIO L」は販売を終了する。

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