あなたが教育現場に求めるものは何ですか

武蔵野美術大学は、全国の大学生・大学院生、第2新卒、高校3年生の保護者600人を対象に、今教育の場で求められているものや、どのようなスキルを身につけるべきと考えられているのかを調べた「教育に関する調査」を実施した。調査期間は8月22日~26日。

今、教育現場で養いたいのは「人間性」

「あなたが教育現場に求めるものは何ですか」と尋ねたところ、「充実した教育カリキュラム(50.2%)」を抑え、「人間性を養えること(54.7%)」が1位にランクインした。世代別で見ると、特に高校3年生の保護者にこの傾向が強く、6割以上の人に選択されている。

このことから、学びの場において人との関わり合いや信頼関係を築くときに必要となってくる"人間性"を、社会に出る前に養うべきである、と考える人が多いことが分かった。

新卒者の3人に1人が、学生時代に身につけたいスキルは「発想力」と回答

「社会人になる前に身につけておくべきスキル」について各世代に質問をしたところ、「コミュニケーション力」、「語学力」を選択する人が圧倒的に多く、ここでも"人としての力"が強く支持されている様子がみられる。これらを選択した理由には、「コミュニケーション力・語学力は身につけていて当たり前」という回答もあり、それ以外に武器となるスキルの必要性も感じさせる結果となった。

また、社会に出る前の大学生・大学院生の多くが、「論理的思考力」や「プレゼンテーション力」などの社会においてすぐ活用できる能力と比較しても遜色がないほど、直感や感性などに関わる「クリエイティブ力」、「発想力」といった能力が必要であると捉えている。

その理由として「社会人になってから身に付けるのでは遅すぎる」、「社会人になってからでは、そのような専門的なスキルを勉強している時間がない」などの声が上がっており、学生のうちに十分な時間を使って養っておくべきという見方があることが分かった。

なお、第2新卒者の「社会人になって、学生のうちに身につけた方がよかったと思うスキル」でも、男女ともに3人に1人が「発想力」と回答。実際に社会に出て仕事をしてみて、その場でアイディアを瞬時に考え出す「発想力」が自分には足りないと実感している人も多いことがうかがえる。