コント日本一を決める『キングオブコント2013』の決勝戦が23日、東京・赤坂のTBSで行われ、サンミュージックプロダクション所属のコンビ・かもめんたるが優勝した。

『キングオブコント2013』の決勝戦で優勝したかもめんたるの岩崎う大(左)と槙尾ユースケ

2年連続で決勝に駒を進め、見事優勝したかもんめんたるの槙尾ユースケは「去年は3位に終わり、今年は一年間優勝目指してネタ作りをしてきました。今日は鬼ヶ島さんが追い上げてきましたけど、最後は1年間頑張ってやってきたことをやろうと2人で話して2回目に臨みました。それが結果的に良かったですね」と初タイトルにも冷静に分析。岩崎う大は「自分の人生でこんな日が来るとは思わなかったので、"何て日だ"!」とおどけるも「去年はいかにして決勝に行くかを考え、今年はいかにして1位になるかという話し合いを二人でしました。どこかで"優勝できる"という意識があったのかもしれないですね」と昨年からの手応えを口にした。

2人は早稲田大学出身で、同じ事務所(サンミュージック)に所属する小島よしおとは同大学のお笑いサークルから一緒に活動していた。お笑い芸人になってからもライブなどで小島おしおを加えたトリオでコントを披露するなど、小島の存在も大きいという。槙尾は「(会ったら)今後の相談もしましょう。小島は僕らのプロデューサー」と話すも、報道陣からの「小島がトリオでやりたいと言ったら?」という質問に岩崎は「年一でしょうね」とそっけなかった。

優勝が決まった瞬間

同大会は、プロ、アマ不問で芸歴、所属事務所の制限がないのが特徴で、現在活動中の2人以上のユニットのみが参加できる(アマチュアや劇団員などの即席ユニットは出場可能)。決勝戦は1組ごとに2ネタを披露し、合計得点の最も高かったユニットが優勝。審査はセミファイナリスト50組100名による無記名採点で行われた。

6回目を迎えた今年は、2,988組がエントリー。この日に行われた決勝戦では、予選を勝ち抜いたうしろシティ、鬼ヶ島、かもめんたる、天竺鼠、アルコ&ピース、TKO、ジグザグジギー、さらば青春の光の8組で争われ、1回目のコントで1位だったかもめんたるが、1本目のネタ「言葉売り」で8人中1位の923点を獲得。2本目の「白い靴下」でこの日最高の982点を叩き出し、2位の鬼ヶ島に51点の大差をつけて初タイトルを獲得。優勝賞金1,000万円のほか、副賞としてオータムジャンボの宝くじ券3000枚を手にした。

『キングオブコント2013』結果

順位 コンビ名 合計点 コント1 コント2
優勝 かもめんたる 1905点 923点(1位) 982点(1位)
2位 鬼ヶ島 1854点 904点(2位) 950点(2位)
3位 天竺鼠 1825点 879点(5位) 946点(3位)
4位 さらば青春の光 1746点 899点(3位) 847点(4位)
5位 TKO 1704点 896点(4位) 808点(7位)
6位 ジグザグジギー 1644点 825点(7位) 819点(5位)
7位 アルコ&ピース 1639点 831点(6位) 808点(7位)
8位 うしろシティ 1587点 773点(8位) 814点(6位)