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人材紹介会社のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンは、転職時にソーシャル・メディアやオンラインを利用して推薦状やコメントを得る人が急速に増えている中、人材会社や企業は前職の上司による推薦状を最も重要視すると発表した。

転職の推薦状を依頼するときのエチケットとは

同社のリージョナル・ディレクター・ジョナサン・サンプソン氏は、人材会社や企業が、前職の直属上司による推薦状を最も重要視する理由として、「前職における候補者の貢献度、信頼性、人との関係構築、チーム・メンバーと協働できるかなど、候補者の能力、資質を知ることができる」と述べている。また、前職の上司自身も転職している可能性があり、推薦状をもらうためには、彼らとの関係を維持し連絡先を常に更新しておく必要があると指摘。転職時の推薦状依頼について"エチケット"ともいえる、いくつかのポイントをあげた。

まず何年も経過している場合、経歴書に推薦状先として連絡先を記入する前に了解を取る必要があること。そして最終選考に残った場合、又は、人材紹介会社から少なくとも2名の推薦状を準備するように言われたら、推薦状を依頼した元上司に対し、企業から連絡があることと担当者の名前を伝える。

なお、担当者がわからない場合は、人材紹介会社名や新しい企業名を知らせておき、転職を希望する企業での仕事内容や、求められるスキル、資質、能力、自身が達成した成果など、面接で話す内容を伝えておくと良いとのこと。

同氏は、推薦状を依頼した人に対しコメント内容を指示できるものではないとしながらも、「元上司と共に仕事をしてから何年も経過している場合は、自身が成功した事案や、高い成果を達成した仕事内容などを思い出してもらう必要があるかもしれない」と解説している。