「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」(840円) 、「帰宅支援ルート図」(右)

昭文社は20日、「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」の最新版を発売する。

最新版は「一時滞在施設」と、地形の高低を掲載

同書は、大地震が発生し都心の交通網がマヒし、徒歩帰宅を選択せざるを得ない時に、自宅まで歩いて帰ることをサポートする地図。2005年の初版発売時には2か月で57万部を発行した。以降、9月1日の「防災の日」を前に毎年更新版を発行、累計発行部数は120万部を超える。

最新版では、4月に施行された「東京都帰宅困難者対策条例」などに基づき設定された、一時的に滞在(避難)するための支援施設「一時滞在施設」を掲載。また、巻末付録のシミュレーション用地図「東京15km圏経路MAP」に、10mごとの標高別色分けを追加し、地形の高低がひとめでわかるようになった。

収録図は、震災時歩行困難度の予想状況を3段階で示した「東京都心メッシュ図」(山手線内網羅 縮尺1:15,000)。同社が独自に選定した道路、方面別12ルートを紹介した「帰宅支援ルート図」(都心から約40km圏内 縮尺1:30,000)。都心から徒歩で帰宅できる現実的な距離として15㎞圏を表現した「東京15km圏経路MAP」(東京23区内ほぼ網羅 縮尺1:80,000)。そのほか、山手線内の「都心部シミュレーションMAP」、首都圏鉄道路線図、防災カードなどが収録される。

体裁は、A5変形で144頁、オールカラー。価格は840円となる。また、同書のスマートフォンアプリ、「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」(iOS/Android)最新版は、8月下旬に提供する予定となっている。