HyDroオフィシャルサイト」

独立行政法人産業技術総合研究所(以下、産総研) フレキシブルエレクトロニクス研究センターは、液滴シミュレーションソフト「HyDro」(HyDro 1.00)を公開した。Java SE 6以上がインストールされている環境で動作する。研究または教育用目的では無償で利用できる。

「HyDro」は、親水領域(水に濡れやすい面)と撥水性領域(水に濡れにくい面)の双方を持つ、固体表面に液滴を置いたときの形状を予測できるシミュレーションソフトで、パラメータとなる数値を読み込ませることで、基盤表面上でのインク形状の予測などができる。独自開発のHybrid Energy Minimization(HEM)法が用いられており高速、高精度な計算が可能になるという。

サンプルも公開しており、入力するコマンドとパラメータを記述したプログラムをテキストで読み込ませるとパターンが描画される。

HyDro起動画面

産総研では、印刷技術を用いて各種情報端末機器を製造するプリンテッドエレクトロニクスの分野、表面を介した液体プロセスの解析技術などの分野の研究や応用に寄与できるとしている。