総務省は30日、2013年6月分の家計調査報告(2人以上の世帯、速報)を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は26万9,418円となり、価格変動の影響を除いた実質で前年同月より0.4%減少した。前年を下回るのは2カ月連続。名目では同0.1%減、前月比(季節調整値)では実質2.0%減となった。

前年は住宅エコポイント制度終了に伴う駆け込み需要などがあり、その反動で減少したと考えられる。

消費支出の対前年同月実質増減率の推移(2人以上の世帯)(出典:総務省統計局Webサイト)

消費支出の内訳を見ると、全10項目のうち4項目で前年同月比(実質、以下同)を下回った。住居は同16.5%減の1万7,521円で、2カ月連続のマイナス。交通・通信は同9.5%減の3万6,563円で、3カ月連続のマイナス。教育は同7.1%減の7,094円で、4カ月連続のマイナス。光熱・水道は同3.7%減の1万9,213円で、5カ月連続のマイナスとなった。

前年同月を上回ったのは6項目。被服および履物は同8.1%増の1万2,139円で、5カ月連続のプラス。保健医療は同7.8%増の1万2,970円で、4カ月連続のプラス。教養娯楽は同7.7%増の2万8,727円で、2カ月ぶりのプラス。食料は同4.6%増の6万7,300円で、4カ月連続のプラス。家具・家事用品は同3.9%増の1万1,149円で、3カ月連続のプラス、こづかいなどのその他の消費支出は同0.4%増の5万6,742円で、2カ月ぶりのプラスとなった。

一方、2人以上の世帯のうち勤労者世帯の消費支出は29万6,512円となり、実質で前年同月比0.9%増加した。前年を上回るのは17カ月連続。名目では同1.2%増となった。平均消費性向は同0.2ポイント減の50.1%、季節調整値では同1.7ポイント減の72.3%だった。

勤労者世帯の実収入は72万8,678円で、前年同月比(実質、以下同)2.0%の増加。前年を上回るのは4カ月連続となる。臨時収入・賞与は前年同月比6.3%増の22万1,370円。可処分所得は同1.4%増の59万1,825円と、4カ月連続のプラスとなった。

世帯主収入は同1.9%増の56万7,726円で、2カ月ぶりのプラス。一方、定期収入は同0.7%減の34万6,355円で、2カ月連続のマイナスとなった。配偶者の収入は同6.6%増の8万1,227円で、19カ月連続のプラス、うち女性の収入は同6.9%増の8万852円で、20カ月連続のプラス。他の世帯員収入は同9.7%減の9,612円で、9か月ぶりのマイナスとなった。

非消費支出は前年同月比(名目)4.8%増の13万6,853円で、2カ月ぶりにプラスとなった。