十六銀行は23日、国際協力銀行(以下「JBIC」)がフィリピンのBDO Unibank,Inc.(以下「BDO」)との間で3月20日に締結した日本の地域金融機関を通じた中堅・中小企業のフィリピンへの進出支援体制の整備に係る覚書に参加する形で、フィリピンにおける最大の商業銀行であるBDOと提携関係を結んだと発表した。

この提携により、同行の取引先はBDOのジャパンデスクや拠点網を活用し、BDOのサービスをより一層効果的に活用できるようになるという。

これにより、同行の提携銀行ネットワークは、8カ国(中国、タイ、ベトナム、インドネシア、インド、韓国、ミャンマー、フィリピン)に拡がる。海外ビジネスサポート体制の一層の充実により、取引先の海外ビジネスを従来以上にサポートするとしている。

業務協力の内容

  • BDOによるフィリピンの経済・投資環境情報提供

  • JBIC主催・BDOの協力によるフィリピン投資環境セミナーの案内

  • 同行の取引先をBDOへ紹介(口座開設・個別相談等への対応)など

業務協力の目的・背景

  • フィリピンはASEANで第2位の9500万人を超える人口を有し、近年の高い経済成長率、豊富な若年人口、公用語である英語でのコミュニケーションが容易であることなどを理由に、改めてその潜在力・重要性が認識され、日本企業の同国への進出が活発化している

  • 過去3年間のフィリピンに対する海外直接投資に占める日本の割合は、1位が1回、2位が2回(認可額ベース)であるなど、同国における日本のプレゼンスは高く、今後も日本企業の同国への進出が拡大していくことが見込まれる

  • 同行取引先においても、今後、同国への事業展開ニーズが高まることが予想されることから、現地の有力な金融機関と協力し、フィリピンにおける情報網の構築、サポート体制の充実を図ることとした