2014年5月より、エミレーツ・スカイカーゴの拠点が移行となる

エミレーツ航空(本社:アラブ首長国連邦・ドバイ、以下エミレーツ)は、ドバイ・ワールド・セントラル・アル・マクトゥーム国際空港(以下、アル・マク トゥーム空港)において、エミレーツの貨物部門であるエミレーツ・スカイカーゴが専用ターミナルの建設工事に着手することを発表。2014年5月より、エミレーツ・スカイカーゴの拠点を、新カーゴターミナルに移行する。

年内に第1フェーズが完成予定

新カーゴターミナルの建設に伴い、様々なサポート施設の建設やインフラ整備も計画。トラックドック46基やトラック駐車場80台分、ターミナルの正面には航空機駐機場12機分を設置する。更にドバイ国際空港には、インターフェース(東西のクロスドック)を増設する。

2013年12月に第1フェーズが完成予定で、その後、ハンドリングシステムや内装に着手。2014年4月初頭までに第1セクションが、9月中旬には全セクションが完成し、エミレーツ・スカイカーゴに引き渡される予定となっている。なお、今回の建設には、Amana Steel Buildings Contracting LLCが携わっている。

エミレーツ・スカイカーゴは、現在保有している貨物専用機8機のB777F型機と2機のB747-400ERF型機の合計10機すべての拠点を、アル・マクトゥーム空港へ移行する。初年度の新ターミナルでの年間取り扱い貨物量は70万トンを見込んでおり、需要に伴い増加させる予定。

また、医薬品専用エリアを備えた生鮮品取り扱いエリアを新設し、クールチェーン等、サービス強化を目指す。ドバイ国際空港とアル・マクトゥーム空港の2空港間には、貨物専用機と旅客機間の積み替え時間を現在のレベルに維持させるための専用ロードフィーダーサービスが導入される。

アル・マクトゥーム空港はドバイ・ワールド・セントラルの中心に位置しており、現在24時間運営で年間60万tの貨物を取り扱っている。設備としては、エアバスA380にも対応する4.5kmの滑走路を備えている。なお、旅客機による貨物業務は今後もドバイ国際空港で運営され、新カーゴターミナルの建設中も、貨物業務は通常通り行われる。