JR江差線沿線の駅型モニュメント「あまのがわ」(通称 天ノ川駅)を管理する北海道夢れいる倶楽部は、8月9~18日に「天の川シャトルバス」を運行する。

江差線名物の駅型モニュメント「あまのがわ」。同線の廃止で、「まぼろし」から「伝説」に……

運行区間は江差駅前~湯ノ岱駅前間で、「あまのがわ」と湯ノ岱温泉を経由する。普段は非公開の「あまのがわ」を見学し、JR北海道の「えさし号」の撮影も可能。料金は無料。ただし、木古内方面から江差線に乗車するか、湯ノ岱温泉の利用が条件となる。

駅型モニュメント「あまのがわ」は、江差線の利用促進を願って設けられた。プラットホーム風の盛り土の上に、「あまのがわ」の駅名標があり、江差線の車窓の名物となっている。実際の駅ではないため、列車が停車したことはなく、「まぼろしの駅」とされていた。駅名標などは月に1~2度の特別公開日のみ設置されているため、普段見る機会も少なく、「まぼろし」の度合いも増しているという。

江差線木古内~江差間は2014年5月に廃止される予定で、JR北海道は廃止記念企画として臨時列車「えさし号」(キハ40系気動車を使用し、専用のヘッドマークを掲出)を運行予定。「天の川シャトルバス」は、「えさし号」に接続し、1日3便が運行される。使用車両は函館バスの路線バス型車両で、定員は40名。当日の先着順の乗車となるとのこと。

各便とも、湯ノ岱温泉の入浴料ならびに食堂での飲食代金などは自己負担となる。「えさし1号」接続便は8月14日のみ、エゾ地の火まつり会場まで延長運転。「えさし4号」接続便については、湯ノ岱温泉到着後、湯ノ岱駅まで徒歩または送迎車利用となる。

なお、交通状況などにより、「あまのがわ」到着が遅れた場合や悪天候の場合は、バス車内からの見学になるという。

「天の川シャトルバス」各便の時刻

「えさし2号」接続便 江差駅前14:30発 → 天ノ川駅15:00頃着(列車通過見学)・15:15発 → 湯ノ岱温泉15:30着・16:30発 → 湯ノ岱駅前16:35着
「えさし1号」接続便 湯ノ岱駅前15:44発 → 天ノ川駅15:50着(施設見学のみ)・16:05発 → 湯ノ岱温泉16:20着・17:20発 → 湯ノ岱駅前17:25着
「えさし4号」接続便 湯ノ岱駅前16:44発 → 天ノ川駅16:50着(列車通過見学)・17:06発 → 湯ノ岱温泉17:20着