JR東日本秋田支社は、9月28日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。特急「いなほ」の車両の一新、秋田新幹線「スーパーこまち」の増発などがおもな内容となる。

特急「いなほ」に投入されるE653系車両イメージ(JR東日本秋田支社提供)

特急「いなほ」は現行の485系からE653系(7両編成)へ置き換えられる予定で、9月28日から、「いなほ7号」(新潟駅15時33分発、秋田駅19時14分着)と「いなほ8号」(秋田駅9時10分発、新潟駅12時57分着)がE653系での運転に。今年春まで常磐線特急「フレッシュひたち」などで活躍していた車両で、「夕日・稲穂・海」をキーワードに新デザインが採用された。編成全体で、日本海沿岸の美しい夕日と波、夕日が沈む日本海に映り込む空の色合いを、穏やかな曲線と色彩で表したという。

E653系による特急「いなほ」では、1号車にグリーン車を設置。グリーン車(18席)は横3列(2席+1席)で、大型リクライニングシートを採用。実る稲穂をイメージした色調でインテリアを統一し、車両先頭部には景色を楽しみながら談話できるラウンジスペースを設置する。普通車は6両410席。ブルーを基調に統一されたシンプルな車内となる。今回のダイヤ改正を皮切りに、特急「いなほ」で順次E653系への置換えを進める。

その他、9月28日のダイヤ改正で秋田新幹線「スーパーこまち」の増発(3往復増発、計7往復に)、新型車両E6系による「こまち」運転(8往復中3往復)、秋田新幹線へ新規乗継列車の設定と到達時分の短縮なども発表された。