「会社を辞めることに、リスクを感じますか?」

エン・ジャパンはこのほど、同サイト利用者を対象に行ったアンケート調査の結果を公表した。同調査は、5月1日から30日にかけてインターネットによるアンケートで実施し、400名からの有効回答を得たという。

「辞めるリスク」69%、「とどまるリスク」77%

「会社を辞めることに、リスクを感じますか?」と聞いたところ、「非常に感じる」が25%、「感じる」が44%となり、転職意向がありつつも、会社を辞めることにはリスクを感じている人が半数を上回った。年代別には30代が他の年代に比べ低い結果となった。

「会社にとどまることに、リスクを感じますか?」と聞いたところ、「非常に感じる」が25%、「感じる」が52%となり、会社を辞めることよりも、会社にとどまることの方がリスクと感じる人が多い結果となった。年代別に見ると、「非常に感じる」と回答したのは30代が最も多く37%。40代、50代より10ポイント以上多い結果となった。

「会社にとどまることに、リスクを感じますか?」

転職に迷える世代は30代?

「会社を辞めることをリスクに感じる」と回答した人に、その理由を聞いたところ、30代、40代、50代の各年代を通じて、「給与・待遇が悪化する」が1位になった。2位も各年代を通じて「自分のスキル・経験が通用しない可能性がある」となった。

「どのような点で会社を辞めること(転職)にリスクを感じますか?」

「会社にとどまることにリスクを感じる」人の理由1位は、「会社の事業に将来性が感じられない」、第2位は僅差で「さらに年齢を重ねると転職が難しくなる」となり、辞めるリスクは承知しながらも、とどまるリスクの大きさを秤にかけて転職意向を持つに至っている状況がうかがえるとしている。

「どのような点で会社にとどまることにリスクを感じますか?」

「転職後のリスクを軽減するために、あらかじめ知っておきたい情報」について聞いたところ、30代、40代、50代の各年代を通じて「任される仕事の内容」が1位となった。また30代は、40代や50代と比べ、知っておきたい情報項目も多い結果となった。