千葉県の東葉高速鉄道は、2012年度の決算と2013年度の事業計画を発表した。決算によると、2012年度の年間輸送人員は開業以来最高となる4,892万3,000人を記録。前年度比2.1%の増加で、1日平均では前年度より3,000人多い13万5,000人となった。

東葉高速鉄道の飯山満(はさま)駅

運輸収入は前年度比1.5%増の144億8,800万円で、東日本大震災の影響から完全に脱却。営業利益は過去最高となる50億5,000万円となり、初めて50億円台を達成した。昨年度の取組みとしては、高架橋橋脚の耐震補強工事を推進し、老朽化した地震計を更新するなど、施設の安全性向上を積極的に進めたほか、東京メトロと共同で、「東葉東京メトロパス」の販売促進キャンペーンを実施。定期外旅客の確保・拡大に努めた。

2013年度の事業計画では、安全を最優先にしつつ、「お客様本位の鉄道」をめざすとしており、車両間の貫通扉の改良や夏季の高温によるレールの張出し防止のための散水設備の設置、車掌用監視モニタの更新などの各種整備を行う。さらに、行先表示器の更新、行先表示器での他社線を含む運行情報の提供、駅構内触知図案内板の整備、駅ホーム上ベンチの更新、案内看板等の更新と増設などを進め、サービスの向上に努めるという。