フィンランドに本社を構えるセキュリティベンダーのエフセキュア(F-Secure Corporation)は、同社の設立25周年を記念したWebサイト「F-Secure 25 years」を開設した。

「F-Secure 25 years」には、1989年のティム・バーナーズ・リー氏のWWW(World)の考案、1991年の同社初のヒューリスティックエンジン、2001年のCode Redの出現とITやセキュリティの話題をタイムラインで表示するコンテンツで25年の歩みを紹介している。また、リアルタイムなウイルスマップを用いた簡単なゲームもコンテンツとして設置されている。

Webサイト内のゲームコンテンツ。リアルタイムのウイルス情報からゲームがはじまる

ゲーム画面

エフセキュアセキュリティラボの主席研究員からは、「エフセキュアを設立した当時は、ウイルス感染はめったにありませんでした。たいていの企業はウイルスの存在すら確証を得ていなかったのです。エフセキュアの設立当初は、ほとんどのウイルスがフロッピーディスクを介していました。もちろん、現在ではインターネットを介して拡散しており、この業界をさらに複雑にしていると同時に常に私たちの関心を引き付けています」と当時との環境の違いを振り返るコメント。

CEOのクリスチャン・フレデリクソン氏は、「過去25年、私たちは世界最高のインターネットセキュリティを構築してきました。しかし、当社の物語はまだ始まったばかりです。セキュリティはクラウドに移行し、ユーザはそのクラウドにコンテンツを保管しているため、今後はモビリティが重要です。私たちは次の25年が最高のものとなるように、こうした潮流の先頭に立っているのです」としている。