就職や仕事に役立つ資格は実に多いもの。その中でも今回は、色彩や配色の専門家「カラーコーディネーター」についてご紹介します。受験方法、難易度などを知りたい方は是非チェックしてみてください。

■カラーコーディネーターとは何か?

カラーコーディネーターとは、インテリアやファッション、建築物、商業デザインなど、幅広い分野で扱われる色彩や配色に関してアドバイスをする専門家です。東京商工会議所の登録商標でもある「カラーコーディネーター検定試験」に合格することで「カラーコーディネーター」の称号が得られます。

■カラーコーディネーター検定試験の概要(内容はいずれも2013年現在のもの)

・受験資格:特になし

・試験日程:年2回(6月、12月) ※1級は12月のみ

・出題範囲:
【3級】色彩に関する基礎的な知識(色の性質、色と心理、色を表し伝える方法、配色と色彩調和、光から生まれる色、色が見える仕組み、色の測定、混色と色再現、色と文化)

【2級】色彩の応用力などに関する幅広い知識(カラーコーディネーションの意義、色彩の歴史的発展と現状、生活者の視点からの色彩、生産者の視点からの色彩、カラーコーディネーターの視点)

【1級】各分野における専門的な知識と実践で役立つ能力(第1分野「ファッション色彩」、第2分野「商品色彩」、第3分野「環境色彩」のうち、いずれか一つを選択)

カラーコーディネーター検定試験公式サイト

■カラーコーディネーター検定試験合格後の称号

・【3級】アシスタント・カラーコーディネーター

・【2級】2級カラーコーディネーター

・【1級】1級カラーコーディネーター「ファッション色彩」、1級カラーコーディネーター「商品色彩」、1級カラーコーディネーター「環境色彩」

■カラーコーディネーター検定試験の難易度は?

カラーコーディネーター検定試験は比較的難易度が高めです。早い段階で3級、2級を取得し、さらなる専門職を目指したい場合には、1級を取得するケースが多くなっています。工業分野にも強いため、就職を控えた学生のうちから取得を目指すのも良いでしょう。

これに関連する資格で、公益社団法人色彩検定協会が主催する「色彩検定」があり、こちらはファッション系に人気が高い資格です。上級になるほど難易度は上がりますが、両方取得しておけば、幅広い分野で生かせます。