ソニー、フルHDモバイルノート「VAIO Pro」- 770gの11.6型と1060gの13.3型

ソニーは10日、2013年夏モデルのモバイルノートPCとして、11.6型フルHD「VAIO Pro 11」と13.3型フルHD「VAIO Pro 13」を発表した。6月22日より発売し、店頭予想価格はVAIO Pro 11が約160,000円(タッチ対応モデル)および約150,000円(タッチ非対応モデル)、VAIO Pro 13(タッチ対応)が約170,000円。直販CTOのオーナーメードモデルも同時発売する。今回の新モデルは、COMPUTEX TAIPEI 2013で発表された製品の日本向けモデルだ。

本体カラーはブラックとシルバーの2色だが、VAIO Pro 11のタッチ非対応モデルはブラックのみ。店頭モデルの型番は、VAIO Pro 11のタッチモデルが「SVP11219CJB」(ブラック)と「SVP11219CJS」(シルバー)、タッチ非対応モデルが「SVP11218CJBI」、VAIO Pro 13が「SVP13219CJB」(ブラック)と「SVP13219CJS」(シルバー)。

まずスペック面では、画面サイズ、本体サイズ/重量、バッテリ駆動時間のほかは、ほぼ共通。本体サイズ/重量は、VAIO Pro 11のタッチ対応モデルが約W285×D197×H13.2～17.2mm/約870g、VAIO Pro 11のタッチ非対応モデルが約W285×D197×H11.8～15.8mm/約770g、VAIO Pro 13が約W322×D216×H12.8～17.2mm/1,060g。バッテリ駆動時間はVAIO Pro 11が約11時間、VAIO Pro 13が約13時間。

CPUは第4世代Intel Core(開発コードネーム「Haswell」)のIntel Core i5-4200U(1.60GHz)、メモリが4GB、ストレージが128GB SATA 6Gbps SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 4400(CPU内蔵)、光学ドライブは搭載しない。

主なインタフェースは、USB 3.0×2(うち1基は電源オフ時のUSB充電機能に対応)、HDMI出力、ヘッドホン出力、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0＋HS、NFCリーダー、SDメモリーカードスロット、ステレオスピーカー、内蔵マイク、約92万画素Webカメラ。液晶ディスプレイはLEDバックライトのIPS方式で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。セキュリティ機能の1つとして「インテル Anti-Theft テクノロジー」に対応している。

VAIO Pro 11/13の軽さを実現しているのは、ボディに使われている東レ製「UDカーボン」素材。一般的なカーボンより軽くて強度が高い。加工が非常に難しい素材とのことだが、ソニーの蓄積技術と、エッジ部分に斜面を使ったヘキサシェルデザインによって採用を可能にしたという。パームレスト部分はアルミ素材。

キーボードはバックライトを搭載しており、ストロークは1.4mm、キーピッチはVAIO Pro 11が17mm、VAIO Pro 13が19mmとなっている。液晶ディスプレイを開くとキーボード面が手前に向かって傾斜する構造で、タイピングのしやすさと疲れにくさに配慮。

IPS方式でLEDバックライトの液晶ディスプレイは、「トリルミナスディスプレイ for mobile」と名付けられたもの。バックライトの分散を減らし、少ない電力でも明るく見やすい画面にした。独自の超解像技術を備えた高画質エンジン「X-Reality for mobile」を搭載し、低ビットレートの映像を高画質化したり、用途に応じて色モード(あざやか/ナチュラル/テキスト)を変更したりすることが可能。また、液晶ディスプレイを開くときはヒンジの負荷が軽く、開いた状態ではヒンジが固めになる。スムーズな開閉とともに、タッチ操作を画面でしっかり支える仕組み。

オプション類には、VAIO Pro 11/13の底面に装着するシートバッテリ「VGP-BPSE38」(VAIO Pro 11/13共用)や、ACアダプタと一体化できる無線LAN(Wi-Fi)ルータを用意。シートバッテリを追加したときのバッテリ駆動時間(本体内蔵バッテリ＋シートバッテリ)は、VAIO Pro 11が約23時間、VAIO Pro 13が約26時間となる。

無線LANルータ「VGP-WAR100」は、VAIO Pro 11/13付属およびオプションのACアダプタ「VGP-AC10V9」と接続したときのみ使用可能。VGP-WAR100に有線LAN回線をつなぎ、VGP-WAR100にVAIO Pro 11/13を無線LAN接続する。利用シーンの一例として、有線LANしか用意されていないホテルの部屋などで、VAIO Pro 11/13(無線LANのみ搭載)でもホテル設備を利用してインターネット接続する使い方が挙げられている。

オーナーメードモデルでは、限定カラーの「Red Edition」を用意するほか、スペックのアップグレード、液晶保護フィルム貼り付けサービスなどを選択可能。VAIO Pro 11では、Intel Core i7-4500U(1.80GHz)や256GB SSDを選べる。価格は128,800円より。

VAIO Pro 13ではタッチ非対応モデル(ブラックのみ)を用意しており、Intel Core i7-4500U(1.80GHz)、8GBメモリ、256GB/512GBのハイスピードSSDといったスペックアップが可能。ハイスピードSSDは、インタフェースとして理論値最大20GbpsのPCI Expressを採用し、SATA接続のSSDと比較して約2倍のスピードを実現したという(ソニーの実測値)。価格は138,800円より。

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