パーソナルカラリスト検定は、一般社団法人日本パーソナルカラリスト協会が主催の検定です。似た名前でパーソナルカラー検定がありますが、こちらは主催団体が異なる、違う資格のため要注意。このパーソナルカラリスト検定では、どんな資格がもらえるのかチェックしてみましょう。

■パーソナルカラリスト検定とは?

美容・ファッション業界に勤めている方や、ブライダルの演出、着付けなどの仕事をされている方が色彩知識や配色調和のスキルを身につけるために利用したり、一般の方が生活に色彩を取り入れたりすることで、より豊かな日常生活を送るために目指す検定です。具体的には色彩を生かすテクニックや、配色調和を生かすテクニックが問われます。

■勉強期間はどのくらい必要?

テキストを用いて独学で勉強する方法、通信講座、スクールやセミナーを受講する方法があります。通信講座やスクールでは3級、及び2級合格を目指すコースでおよそ半年。独学だともう少し時間が必要かもしれません。いずれもCUS(カラーアンダートーンシステム。黄色若しくは青色を含んだ色味で2つのグループにわけるシステム)を利用した表色系などの色彩理論をしっかり理解することが基本になります。

■試験内容は?

3級ではマークシート方式の筆記試験があり、インテリアやデザイン、ファッションで「似合う色」を見極めるために必要な色彩論の基礎から問題が出題され、日本の文化や歴史背景、伝統色や色のしくみ、CUS表色系と配色効果などが出題内容となっています。

2級ではマークシート方式の筆記試験が行われ、3級で出題される基礎的な知識が問われることはもちろん、より応用力が問われる内容となっており、染料や染色についての知識、ヨーロッパ文化の歴史、配色テクニックや色の見え方などについての色彩理論、ヘアカラーやネイルカラーにおけるパーソナルカラーなどから問題が出題されます。

1級は、2級検定合格者のみが受験できる試験で、さらに上位知識の筆記と実技、2段階の試験が行われます。

■パーソナルカラリスト検定の資格は、どんな時に使える?

パーソナルカラリスト検定は、主にブライダル業界、メイクアップ業界、ヘアカラー業界、ファッション業界などで活躍する方に利用されることが多く、個人の持っている身体独特の色を見極め、それに似合う色を見つけて提案するという仕事に用いられています。

人が本来持っている美しさを最大限に引き出す、美にまつわる仕事で、コーディネーターや演出家、プロデューサーやアドバイザーという肩書きで仕事をする時に役立つでしょう。

参考サイト:一般社団法人日本パーソナルカラリスト協会「パーソナルカラリスト検定」