近畿日本鉄道はこのほど、新しい観光列車「つどい」を導入すると発表した。同社の一般車両2000系を改造した3両1編成で、10月5日より2014年3月30日までの土休日に伊勢市~賢島間で運行される。

近鉄の観光列車「つどい」(外観イメージ)

近鉄2000系を改造した3両1編成で運行(画像はイメージ)

近鉄および近鉄グループでは、今年の伊勢神宮式年遷宮に向け、観光特急「しまかぜ」の導入をはじめ、伊勢志摩地域の活性化に取り組んできた。観光列車「つどい」は、伊勢神宮の参拝者が志摩地域へ周遊することを目的に導入されるという。

同列車の外観は、伊勢神宮や海の幸など伊勢志摩地域の魅力をイラストで表現。1両目(伊勢市側)の車内には、スリットから入るさわやかな風や大型ガラスからの景色を楽しめる「風のあそびば」と、座席スペースを設置した。

2両目のバーカウンターでは、伊勢えびや的矢かきをはじめ、志摩地域の食材を使用した1品のふるまいも行う。物販スペースでは伊勢志摩の特産品も販売される。3両目は座席スペースのほか、賢島側の運転台後方に「こども運転台」を設置。子供用の制服も用意され、記念撮影も楽しめるとのことだ。

1号車「風のあそびば」(イメージ)

2号車のイベントスペース(イメージ)

3号車の座席スペース(イメージ)

3号車「こども運転台」(イメージ)

観光列車「つどい」は10月5日以降、伊勢市~賢島間で1日2往復(賢島駅10:30頃・13:20頃発、伊勢市駅12:20頃・15:20頃発)運行される予定。途中停車駅は宇治山田駅、五十鈴川駅、鳥羽駅、鵜方駅。乗車の際、普通運賃のほかに、観光列車料金として大人300円、小児150円が必要となる。