ルーツは外国だけど、日本流にアレンジされ進化を遂げた料理と言えば何が思い浮かぶでしょうか。外国人20人に、海外版と日本版のどちらがおいしいのかも併せて聞いてみました。

カレー対決!

■カレーライス。両方とも大好きです。でも、インドのカレーライスはいろいろな種類があるので、全ての種類を味わってみるのが楽しいです (アメリカ/男性/30代前半)

■カレー。海外版が好きです(スパイスが利いている)(中国/女性/30代後半)

■カレーライスです。インドカレーの方が好きです (ウズベキスタン/女性/20代後半)

■カレー。日本のカレーが一番おいしいと思います。日本に来てからカレーが好きになりました (フランス/男性/20代後半)

若干、海外の方が人気でした。種類やスパイス使いが日本とは違うということですが、日本ではカツや卵、野菜、シーフードといった具材やトッピングで味にバリエーションを出すタイプが多いのが特徴ですね。

パスタ対決!

■パスタです。本格的なパスタの方がおいしいと思います。日本のパスタのソースは甘いですから (イタリア/女性/20代前半)

■ミートソースのスパゲティー。やはり海外版が好きです (ブラジル/女性/50代前半)

■和風スパゲッティー。どちらもおいしいですが、タラコのパスタなど日本の食材もパスタに合うので自宅でもよく作ります (ドイツ/男性/30代後半)

■パスタ料理。日本版がおいしい。和風味はサッパリしていておいしいです (スイス/女性/40代前半)

自宅でタラコのパスタを作る方もいるほど、和風スパゲッティが人気。ただ、本場のイタリアの方に認めていただけなかったのは残念です……。「日本のソースは甘い」とのことですが、イタリアントマトと日本のトマトといった食材の違いなども関係がありそうな気がします。

ピザ・中華対決

■パスタとピザ。ピザは両方好きですけど、パスタは外国の方が良いと思います (スペイン/男性/30代前半)

■中国の料理、イタリアのピザ。日本版がおいしい (チェコ/男性/30代前半)

■マーボー豆腐。海外版の方がおいしいです (中国/女性/30代後半)

ピザは合格点が出ました! マーボー豆腐に関しては、最近は本格的なものもありますが、一般的な日本のものは中国のそれとは別物といっていいほど違いがあります。中国のものは全体的にとにかくスパイシー! 強いて言えば、日本のマーボー豆腐は子供も食べられるのが良い点ですね。

オリジナル!

■ドリア。ヨーロッパの料理っぽいけど、日本にしかない。クリームソースとご飯とチーズで本当に大好き (マリ/男性/30代前半)

何と! ドリアは日本で生まれた料理でした。とは言え、考案者は日本人ではなく「横浜ホテルニューグランド」で総料理長を務めていたスイス人のサリー・ワイル氏という人物。当時、体調の悪かった客に「のど越しが良いものを」と注文されて作ったんだそうです。確かに弱った身体にも優しい料理ですね。

日本風の味はおおむねウケがいいようでした。今後も海外発の料理が日本風料理として姿を変えて、人気を得ていくかもしれませんね。