写真はまだ若かりし頃のブラー (C)BANG Media International

英ロックバンドのブラーが、いよいよニュー・アルバムのレコーディングに着手することをボーカルのデーモン・アルバーンが明かしている。

制作途中にギターのグレアム・コクソンが脱退するというハプニングもあった2003年の『シンク・タンク』以来のニュー・アルバムとなるブラーだが、先日には現在行っているツアーでいくつかの公演が中止となったことを発表している。5月5日に行われた香港のアシアワールド・エキスポでのライブ中にデーモンは次のように話していた。

「俺たちは来週台湾と日本で公演する予定だったけど、予想外の状況によって実現できなかった。それで香港で過ごす時間が1週間あるから、新しい作品のレコーディングを試してみるいいチャンスだと思ったんだ」

ベースのアレックス・ジェームス、ドラマーのデイヴ・ロウントゥリーも抱えているブラーは『シンク・タンク』ツアー後、メンバーそれぞれが自身のプロジェクトを追求するため活動休止に入ったが2008年に再結成を果たし、その翌年からライブ活動を開始。そして昨年には『ザ・ピューリタン』『アンダー・ザ・ウェストウェイ』の2曲をリリースしている。

ツアーを続けてはいるものの、ロケット・ジュース・アンド・ザ・ムーンやゴリラ ズ、ザ・グッド,ザ・バッド・アンド・ザ・クイーンなどのバンドでも活躍するデー モンは、これまでニュー・アルバムの制作に関しては常にためらいを見せている。「40代の家庭的な部分に持ち込んでみたいって思う部分もあるんだけど、それってこの世界に通用するのかな? それって全く別の面だろ。俺たちってそんなことする必要あるのかな? それに俺にはもっとほかに興味のあることがいっぱいあるからさ」もし、ニュー・アルバムが完成すればブラーにとって通算8枚目、約10年ぶりのオリジナル・アルバムとなる。

ちなみに、ブラーの日本公演としては5月11日、12日に東京・味の素スタジアムで行われる予定だった音楽フェスティバル「TOKYO ROCKS 2013」への出演が予定されていたが、諸事情により現事務局での開催が困難となったためイベント自体が中止となっている。

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