米Advanced Micro Devices (AMD)がIntelに買収されるという観測が出たことで、5月1日(現地時間)の同社株は一時前日比で14%超の水準で取引されるなど、株価が急上昇している。ほかにも台湾Acerが同社TemashプロセッサをノートPC製品に採用、Microsoftが次期XboxにAMD製プロセッサを採用などのニュースが重なったこともあるという分析もある。
同件はBarronsが報じている。AMDは同日、「FX」シリーズの新プロセッサ2製品を発表しているが、株価急上昇の原因はほかの部分にあるとの見方が有力だ。1つが「Intelによる買収」観測で、Barronsによれば匿名のある人物がIntelによるAMDの買収計画の存在を示唆しているという。その理由として、プロセッサ業界はPC以外にも枠が広がりつつあり、現在のIntelがAMDを買収しても独占禁止法違反に問われる疑いが少ないことを挙げている。噂自体は以前にもあり、今日改めて盛り上がったことが株価上昇につながったとの分析を出している。
またプラス要因としては、AcerがAMDのTemashプロセッサを搭載したノートPCを間もなくリリースする計画があるという。そのほか、すでに数カ月前から噂として上がっているものではあるものの、Microsoftが5月21日に米ワシントン州レドモンドの同本社キャンパスで発表するとみられる次期XboxにAMD製プロセッサを採用するという話がある。これにより、ソニーのPlayStation 4と合わせ次期主力ゲーム機2機種がAMD製プロセッサを搭載することになる。