熱中症月別請求数 2012年

アニコム損害保険は、アニコム損保のペット保険「どうぶつ健保」の保険金請求データをもとに、「ペットの熱中症」に関する調査を実施した。集計データの期間は2010年~2012年。

熱中症の発生は4月頃から。真夏以外にも注意が必要

月別の請求件数を調査したところ、熱中症は、毎年4月頃から発生し、5月、6月と月を追うごとに請求件数が2~3倍に増加していく傾向が見られた。請求数のピークは7~8月だが、真夏だけでなく、4月から熱中症に対する注意が必要なことがわかる。

熱中症月別請求数 2011年

熱中症月別請求数 2010年

気温と熱中症についての調査を行ったところ、最高気温が25度を超える「夏日」が観測され始める5月から、熱中症の請求件数が急増することが判明。一方、9月においては、7、8月と「夏日」の日数が大差ないにも関わらず、熱中症の件数は大きく減少する傾向がみられる。

春から初夏にかけては、ペットの体が暑さに慣れていないため熱中症にかかりやすい。一方、8月、9月には、暑さに対してペットの体が慣れてくることや、飼い主が「散歩の時間」や「室温」などに気をつけるなど、対策を十分に行っていることなどが、件数減少につながっていると考えられる。

発生場所の約半数は散歩中やドッグラン

熱中症の発生場所

リビングで発生したときの状況

ペットが熱中症にかかった経験のある飼い主に対するアンケートでは、「散歩中・ドッグラン」「リビング」での発生が多かった。

「散歩中・ドッグラン」では、「真夏日だった」「炎天下を走り回っていた」など、暑さ対策が不十分だったために、熱中症が発生。「リビング」では、ペットだけでの留守番中よりも、家族も家に在宅している時に多く発生している。

同社によると、成犬の適温は15~21度。飼い主が快適に感じる室温でも、愛犬にとっては体調を崩しかねない場合があり、室温管理に注意が必要とのこと。また、「窓を閉め切った車内も予想以上に高温となるため、車中での留守番は絶対に避けるように」と注意を促している。

詳細は、同社公式ホームページを参照のこと。