東京メトロは6月より、銀座線新型車両1000系を順次追加導入する。2013年度は11編成66両を導入し、2016年度までに銀座線の車両をすべて1000系に置き換える計画だ。

銀座線1000系。写真は現在活躍中の第1編成

銀座線1000系の第1編成は昨年4月より運行開始。1927(昭和2)年の地下鉄開業当時から活躍した旧1000形をモチーフに、レモンイエローの車体色を再現するなどレトロ調のデザインとなった。その一方で、環境配慮型の車両として、消費電力削減や走行騒音低減のための最新技術も積極的に採用している。

追加導入される編成では、第1編成で採用された操舵台車や永久磁石同期モーター(PMSM)、LED照明に加え、世界初となるSiC(シリコンカーバイド)半導体素子を採用した補助電源装置を本格導入。電力ロス軽減による省エネ化や、装置の大幅な小型・軽量化などのメリットがあるという。東京メトロは銀座線1000系を4カ年で222両導入するとしている。