近畿日本鉄道の新型車両50000系による観光特急「しまかぜ」が21日より運行開始した。デビューを記念し、大阪難波駅と近鉄名古屋駅にて出発式も開催されたとのこと。

大阪難波駅でも「しまかぜ」の出発式が行われた(近畿日本鉄道提供)

「しまかぜ」は今年の伊勢神宮式年遷宮に合わせ、伊勢志摩地域の活性化の切り札として登場する車両。伊勢志摩に吹くさわやかな風をイメージして「しまかぜ」と名づけられ、ブルーを基調としたカラーリングと、6枚の大きなガラスで構成された先頭形状により、爽快感と先進性を表現している。展望車両に和風・洋風個室、サロン席、さらに近鉄伝統の2階建て構造によるカフェ車両など、バリエーション豊富な客室も特徴だ。

同列車は大阪難波~賢島間および近鉄名古屋~賢島間でそれぞれ1日1往復、水曜日を除く毎日運行される予定。ただし春休み期間の3月27日と4月3日(ともに水曜日)は運行され、その後もゴールデンウィーク、夏休み、年末年始など、水曜日に運行する場合がある。乗車の際は運賃と特急料金のほか、「しまかぜ特別車両料金」も必要で、大阪難波~賢島間を乗り通した場合の料金の合計は4,810円、近鉄名古屋~賢島間は4,480円となる。