3月30日に公開されるアニメーション映画『ドラゴンボールZ 神と神』の試写会と舞台あいさつが16日、東京・ディファ有明にて行われ、声優の野沢雅子や田中真弓、堀川りょうといったドラゴンボールファミリーが集結。17年ぶりの新作映画を祝うべく、「天下一武道会」を再現した会場で熱いトークバトルを繰り広げた。

前列左から、草尾毅、佐藤正治、田中真弓、野沢雅子、森田成一、堀川りょう。後列は主題歌を担当した「FLOW」のメンバーと孫悟空

舞台あいさつには、主人公・孫悟空の声優を務める野沢をはじめ、新キャラクター、ウイス役の森田成一、亀仙人役の佐藤正治、クリリン役の田中、ベジータ役の堀川、トランクス役の草尾毅が登壇。野沢が「オッス! オラ悟空! 天下一試写会、始めっぞー!」と叫ぶと、会場に集結した800人のファンから大歓声が届けられる。その後、「パフパフさせてくれんかのう!」と佐藤が亀仙人を、「カカロット! 今日こそ決着をつけてやる!」と堀川がベジータをと初っ端から、あの名言・珍言が乱れ飛ぶという、ファンにはこれ以上ない展開。また、悟空が好きすぎるという田中は「ヘアカットをサイヤ人にしてくれと頼んだら、三週間髪を洗っていないおばさんになりました」とカミングアウト。さらにクリリンの焼印をペンで描いた額を披露してファンの爆笑を誘い、ドラゴンボールファミリーのムードメーカーらしさを発揮する。

17年ぶりに『ドラゴンボール』と再会したことについて野沢は「もう、そんなに経った? という感じです」と切り出すと、佐藤が「いつも会っているような感じですよね」と同調し、互いに全くブランクを感じていない様子。また、現在はベテラン声優の域にいる草尾だが、ドラゴンボールメンバーの間では一番年齢が若いため、「当時も最年少。20年経っても最年少」とメンバー内では末っ子キャラであることを明かす。また、森田は「以前演じたベジータの弟ターブルはとても弱いキャラクターでしたが、今回はまったく違う立ち位置。ものすごく魅力的なキャラクターで謎多き人物ですので、お楽しみください」と"当たり役"だというウイスをアピールした。

そのほか、劇中の見どころとして、田中はクリリンの毛が生えていることを挙げたほか、各々の声優が"ガヤ"として参加するシーンがあり、「クリリンは『その頭はどうやってヘアメイクしてるんだ?』とか髪のことを必死に聞いている」とマニアックなポイントを紹介。野沢も「この"ガヤ"はすべてアドリブ。後にも先にもこんな豪華な"ガヤ"はないと思います」と太鼓判を押している。そのほか草尾は、ネタバレになるため話せないとしながらも「うちの父のべジータにはまさかの愛にあふれているシーンがありますのでお楽しみに」と話していた。

トークショー終盤には、それぞれのキャラクターの名台詞を生披露することになり、野沢が「みんな! オラに元気を分けてくれー!」、佐藤が「景品にエッチなDVDはないんか?」、堀川が「カカロット……お前がナンバーワンだ!」と名台詞を連発。さらにファンの期待度が高まる中、田中がフリーザにやられたときの「悟空ーーー!」と叫ぶと、草尾は青年トランクスの「スーパーサイヤ人は孫悟空さん1人じゃない! ここにもいたということだ!」で応酬。さらに、野沢と堀川は悟空とベジータの合体技を披露することになり、「フュージョン! オレは悟空でもベジータでもない! 貴様を倒す者だ!」と見事に息のあったゴジータを披露し、会場を沸かせていた。

また、本イベントには、今作の主題歌・劇中歌を担当したFLOWもゲストとして登場。メンバーが"亀仙人流"の道着を着用し、主題歌の「CHA-LA HEAD-CHA-LA」、劇中歌の「HERO~希望の歌~」を熱唱しファンを盛り上げた。そして、最後のあいさつとして、野沢は「これからも悟空は不滅ですので、親子と言わず、5世代、6世代に渡って楽しんでください」と作品をアピール。FLOWと声優メンバー全員で「かめはめ波」ポーズを決め、大盛況のイベントは幕となった。