世界経済フォーラムはこのほど、2013年度の「ヤング・グローバル・リーダーズ(以下、YGL)」を発表した。YGLとは、専門分野における実績および社会への貢献を基準に、40歳以下のリーダーを選出し、表彰するもの。

今年度は、数千名におよぶ候補者の中から、70カ国計199名の新YGLを選出。うち、東アジアおよび太平洋地域からは計45名の新YGLが選ばれた。審査は、ヨルダン・ハシミテ王国のラニア・アル・アブドラ王妃が委員長を務める選考委員会が実施。候補者のこれまでの実績、指導的立場の経験、逆境を乗り越える能力、社会への貢献を基準に行われた。新YGLは、芸術・文化、学会、企業、市民団体、メディア、政治、社会起業家など幅広い分野の人材がそろったという。

日本からは、ネオローグ代表取締役でメディア・アクティビストの津田大介氏、ミュージックセキュリティーズ社長兼CEOの小松真美(まさみ)氏、お寺の未来代表理事で僧侶の松本紹圭氏、大塚倉庫代表取締役社長の大塚太郎氏、フォースバレー・コンシェルジュ代表取締役社長兼CEOの柴崎洋平氏、夕張市長の鈴木直道氏の計6名が選ばれている。

YGL選出者は、YGLの母体であり、現在756名からなるYGLフォーラムのコミュニティに参加し、年に1度開催されるYGLサミットに出席。2013年は、6月2日~5日の期間にミャンマーのヤンゴンで開催される。プログラム内容は、ミャンマーの政府代表者、企業コミュニティおよび社会起業家とのミーティングのほか、地元の団体やコミュニティと連携して学ぶ機会、およびワークショップやクロスメンターシップ的なイニシアティブが予定されている。

世界経済フォーラムの創設者で会長のクラウス・シュワブ氏は、「YGLのフォーラムは、若手世代にも世界情勢への対処に参画してもらい、協力し合いつつ世界経済フォーラム全体のコミュニティにも関わってもらう、他に類を見ない試みです。YGLの皆さんにとっては、世界の現状を改善するこの上ない機会となるでしょう」とコメントしている。