倒産件数は2011年に次ぐ高水準

帝国データバンクは26日、「外食産業の倒産動向調査」についての調査結果を発表した。同調査は、2012年の外食産業の倒産(負債1,000万円以上、法的整理のみ)について、件数・負債推移、業態別、地域別などを集計・分析したもの。

件数・負債推移 2012年は685件。2011年に次ぐ高水準に

2月の倒産件数は過去最多

2012年の倒産件数は685件となり、年間最多件数を更新した2011年の688件に次ぐ件数となった。月ベースで見ると、2月の倒産件数は89件となり、比較可能な2000年以降で過去最多。平均倒産件数は57件となり、高水準で推移している。

負債総額は506億4,400万円となり、前年同期比23.4%の増加となった。2008年の919億3,600万円以降、年々減少傾向にあったなか、4年ぶりに増加したものの、2000年以降では、2011年の410億5,100万円、2000年の435億3,000万円に次ぐ低水準となった。

「居酒屋」「一般飲食店、食堂」「中華料理店」で全体の6割以上

「居酒屋「一般飲食店、食堂」「中華料理店」が多い

業態別に見ると「居酒屋」(196件、構成比28.6%)がトップ。以下「一般飲食店、食堂」(138件、同20.1%)、「中華料理店」(102件、同14.9%)と続いた。この3業態で全体の6割以上を占めている。

「近畿」が2006年から7年連続でトップ

都道府県別では「東京」の倒産が多い

地域別に見ると、「近畿」が247件となり7年連続でトップ。以下「関東」(212件)、「中部」(98件)と続いた。「中部」は2005年以降、倒産件数が年々増加傾向にあったものの、7年ぶりに前年比減少となった。都道府県別に見ると、最多は「東京」(130件)で、2010年以降3年連続で最多となった。その他調査の詳細は「帝国データバンク TBC watching」で閲覧できる。