JR東日本仙台支社は25日、只見線田子倉駅を3月15日で廃止すると発表した。

只見線は豪雪地帯を走る路線として知られる

福島県只見町の田子倉湖畔にある同駅は、1971(昭和46)年8月29日の只見~大白川間開業と同時に開設された。これをもって現在の只見線が全線開通している。

只見線は日本有数の豪雪地帯を走る路線で、福島県と新潟県の県境を走る田子倉駅付近では、並行する国道252号線も冬期閉鎖されるほど。同駅も2001年12月以降、夏季期間のみ営業する臨時駅となった。駅周辺には人家がほとんどなく、列車本数も少なく到達が困難であることから、「秘境駅」のひとつとしても知られた。

2011年7月の新潟・福島豪雨災害で大きな被害を受けた只見線だが、現在は会津川口~只見間を除き運転再開されており、会津若松~会津川口間、只見~小出間でそれぞれ列車が運行されている。只見~大白川間は昨年10月より運転再開されたが、途中駅の田子倉駅は再開後も全列車通過となっていた。そのまま営業再開されることなく、田子倉駅は3月15日をもって廃止されることに。JR東日本仙台支社は廃止の理由について、「1日あたりの平均乗車人員が1名程度にまで減少していること」を挙げている。