初期コストや回収コスト(発電量)に関する回答が集中

太陽光エネルギーPR事務局は21日、太陽光発電に関する消費者調査の結果を公表し、併せて太陽光発電システム購入時の注意すべき点についての情報を公開した。同調査は2012年3月にパナソニックが主体となってオンライン調査で実施され、太陽光発電システムを購入したことがある全国の男女1,270人が調査対象となった。

「太陽光発電システム購入時にどんなことを調べたか?」と聞いたところ、「導入に掛かる費用」「商品価格」「発電される電力量」など、主に初期コストや回収コスト(発電量)に関係する回答が集中した。一方、「設置・施工方法」「アフターサービスの内容」「実際にあったトラブルなど注意しなければならないこと」を調べたという人は、コストに関係することを調べたという人に比べて圧倒的に少ないことがわかった。

注意すべき3つのポイントは「現地調査」「施工品質」「信頼性」

同調査の結果を受け、太陽光発電システム購入時に注意すべき点について、住宅リフォームコンサルタントで一級建築士の尾間 紫氏は、「スペックやコストだけでは計れない大切な3つのポイントがある」としている。

それによると、1つ目のポイントは「現地調査」。屋根の状況は住まいによって千差万別で、日照条件の調査を含む「現地調査」を十分に行わずに導入すると、コスト回収計画に必要な発電量を得られなくなるとのこと。2つ目のポイントは「高い施工品質」。屋根や躯体(家全体)のことを熟知し、そのうえで、技術に優れた施工会社を紹介できる販売店を選ぶことが大切だとしている。3つめのポイントは「信頼性」。信頼できる施工会社であることはもちろん、太陽光発電システムは10年以上付き合っていく生産財であることから、販売店やメーカーもしっかり見極めなくてはならないと忠告している。