「手に職を付けた方が就職に有利そう」「不況だけど資格があれば食いっぱぐれることがなさそう」などの理由で、積極的に資格を取得しようとする人が増えています。では、そういった資格を取得するための受験料というのは、どれくらいかかるのでしょうか? さまざまな人気資格の「受験料」を調べてみました。

受験料はほとんどが10,000円以内

実用英語技能検定

いわゆる「英検」と呼ばれている資格です。1級から5級まで等級があり、1級を持っていると「やるなっ!」と思われます。

  • 受験料

  • 1級……7,500円

  • 準1級……6,000円

  • 2級……4,100円

  • 準2級……3,600円

  • 3級……2,500円

  • 4級……1,500円

  • 5級……1,400円

となっています。また、学校や学習塾など団体で申し込んだ場合、協会がそれらの学校や塾の施設を「準会場」という名前の試験会場に設定することがあります。この準会場では2級以下の試験を受けることが可能で、その場合は検定費用がそれぞれマイナス200円されます。2級だと3,900円になるわけですね。

簿記検定

簿記の知識や計算能力などを判定する検定試験。簿記検定は複数の団体が実施しています。今回は日本商工会議所が実施している「日商簿記」の検定料を調べました

  • 受験料

  • 1級……7,500円

  • 2級……4,500円

  • 3級……2,500円

  • 4級……1,600円

日商簿記の検定試験は年に3回行われます。最近では、取得を推奨する企業も増えてきたそうです。

行政書士

行政機関に提出する書類作成の代行などを行う行政書士。人気の資格でもあります。資格取得のための受験費用は……

  • 受験料……7,000円

となっています。スクールなどに行かず、独学で勉強した場合は、非常に安くすみますね。スクールなどに通った場合は20~30万円の受講料が必要になります。

ちなみに、裁判所・検察庁・法務局などに提出する書類の作成を代理で行う「司法書士」の受験料は6,600円です。

宅地建物取引主任者

宅地建物取引主任者も人気の資格です。しかしどういう仕事をするのか把握していない人もいるようです。わかりやすいのが、部屋を借りる際に重要事項を説明してくれる人、あれが宅地建物取引主任者です。では、受験費用はいくらなのでしょうか?

  • 受験料……7,000円

こちらも独学で勉強して合格すれば安くすみますね。スクールなどで受講した場合は、20万円ほどの受講料が必要になるそうです。

管理栄養士

芸能人などでも栄養士の資格を持っている、という人がいますね。その栄養士の資格の上に位置する資格が「管理栄養士」です。フードコーディネーター、食品衛生管理者など、食に関する職業に就職できるため、「持っていると困らない」といわれているそうです。

  • 受験料……6,800円

受験料だけだとこの金額になります。ただ、誰でもすぐに受験できるわけではなく、栄養士の養成機関を卒業して栄養士の資格を取得し、2年の実務経験を経ていないと受験資格は得られません。

カラーコーディネーター

ホテルやデパートといった建築物や商品の配色などのアドバイスをするカラーコーディネーター。資格には1級、2級、3級の3種類があり、1級は難関といわれています。

  • 受験料

  • 1級……9,180円

  • 2級……7,140円

  • 3級……5,100円

やはりアパレル関連の方が多く取得されるそうです。ただ、職業に結び付かなくても、持っていれば部屋のコーディネートなど日常生活で役立つ資格です。

中小企業診断士

中小企業の経営などに関する助言や提案、診断を行う中小企業診断士。いわゆる経営コンサルタントと呼ばれる仕事です。人気の資格ですが、取得難易度は高いそうです。

  • 受験料

  • 1次試験……14,400円

  • 2次試験……17,900円

ほかに比べると、やや割高な感じがしますね。

気象予報士

天気の予報を行う国家資格です。気象予報士の資格を持つタレントさんなどもいますね。この気象予報士の資格を取得する試験の費用はどれくらいなのでしょうか?

  • 受験料……11,400円

試験は学科と実技の二つ分かれており、実技は天気図を見てどういった気象状況になっているかなどを記述で答えなければならず、これが非常に難易度が高いのだとか。


今回はあくまで「受験料」だけの紹介です。実際に取得するには、スクールなどの受講料や教材代がかかります。中には100万円近い受講料が必要になる資格もあるそうです。資格を取得するのも、なかなか大変なのですね……。

(貫井康徳@dcp)