日本産業機械工業会は13日、2012年の産業機械受注状況を発表した。それによると、昨年の産業機械受注額は前年比0.5%減の5兆3,100万円となり、3年ぶりに前年を下回ったことがわかった。

内需は、前年比11.2%減の2兆8,092億円で、3年ぶりの減少。需要部門別受注状況を見ると、製造業が同6.2%減の9,731億円となり、同じく3年ぶりに前年を下回った。これは、鉄鋼、非鉄金属、電気機械、情報通信機械、造船の減少が影響したと見られる。非製造業は同26.9%減の9,413億円で、2年ぶりに減少。製造業と非製造業を加算した民需の合計は、同17.6%減の1兆9,144億円となり、3年ぶりに前年より減少した。

官公需は前年比1.3%増の5,671億円で、2年ぶりの増加。代理店は同17.1%増の3,276億円で、3年連続の増加となった。

なお、内需で増加した機種は、鉱山機械(前年比10.0%増)、ポンプ(同20.8%増)、送風機(同35.4%増)、金属加工機械(同40.5%増)の4機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同23.2%減)、化学機械(冷凍含)(同10.4%減)、タンク(同72.2%減)、プラスチック加工機械(同0.2%減)、圧縮機(同0.5%減)、運搬機械(同10.0%減)、変速機(同16.8%減)、その他機械(同4.8%減)の8機種となる。

外需は、前年比15.6%増の2兆4,299億円で、増加は3年連続。アジア、オセアニアが好調だったことが影響した。

需要部門毎の推移(暦年・受注金額)内需計・外需計・合計

なお、外需で増加した機種は、鉱山機械(前年比280.9%増)、化学機械(冷凍含)(同107.6%増)、運搬機械(同26.2%増)、その他機械(同3.1%増)の4機種。減少した機種は、ボイラ・原動機(同24.8%減)、タンク(同60.1%減)、プラスチック加工機械(同2.5%減)、ポンプ(同10.8%減)、圧縮機(同29.6%減)、送風機(同61.8%減)、変速機(同34.4%減)、金属加工機械(同47.9%減)の8機種となる。

機種別受注状況を見ると、ボイラ・原動機は電力、外需の減少が響き、前年比23.8%減の1兆3,274億円となった。減少は3年ぶり。鉱山機械は同58.5%増の233億円で、4年ぶりの増加。化学機械(冷凍機械を含む)は同39.2%増の1兆9,619億円で、3年連続で前年を上回った。タンクは同68.0%減の269億円で、2年ぶりに減少した。

プラスチック加工機械は前年比1.6%減の1,742億円で、3年ぶりの減少。ポンプは同11.1%増の3,253億円で、2年連続で増加した。圧縮機は同17.3%減の2,555億円で、3年ぶりに前年を下回った。このほか、送風機は同13.0%増の235億円、運搬機械は同1.4%増の3,489億円、変速機は同20.8%減の453億円、金属加工機械は同27.7%減の1,764億円、その他機械は同3.3%減の5,503億円となった。