万が一、住宅ローンの返済が厳しくなったら |
万が一、住宅ローンの返済が厳しくなったらどうなるのか。家を追い出されるのか、回避手段はないのか、最悪の場合どうなるのか、考えたくないことでも考えておいたほうが安心です。そんな万が一の時のための手段を、ご紹介いたします。
■返済期限の延長申請について
いつも通りは払えないけど、返済額が少なければ払い続けられるかもしれない…という時に助かるのが返済額の延長申請です。フラット35以外の金融機関でも、相談すれば申し込みを比較的受け入れてもらいやすい方法のひとつといえます。月々の返済額を少なくし、返済期間を長くするという方法です。
ただし返済期間が長引くということは、結果金利負担が多くなることは言うまでもありません。また、返済期間が長引けば老後年金だけでローン返済が可能なのか、預貯金や退職金で返済が間に合うのかどうかも考えておくことが大事です。延長申請を行う場合は状況が改善したら繰り上げ返済や返済額の増額など、延長によって増えてしまった負担をなるべく早めに改善していきましょう。
■一定期間、返済を減額する方法について
一般家庭の場合、子どもが中学生にあがった段階から教育費が増え始め、大学進学を視野に入れているご家庭であれば、子どもが高校生にあがった段階で厳しい家計の切り盛りを強いられることが多いようです。フラット35契約中の場合は、子どもの教育費捻出のため一定期間返済額を減額してもらうことができます。
ただし返済期間を延長する訳ではないため、一定期間が終了したら、以前よりも返済額が増加するのがこの方法です。またフラット35以外の住宅ローンの場合には可能かどうか相談する必要があります。
■ボーナス返済の変更や取りやめについて
ボーナス返済で契約した場合で、ボーナス支給が見込めなくなった場合には、申請すればボーナス返済月の金額を少なくしたり、ボーナス返済自体を取りやめたりすることができます。フラット35であればどちらのタイプでも受付可能となっており、それ以外の住宅ローンでも相談にのってくれる場合があります。
■どうにもならない場合の最終手段、任意売却と個人再生について
個人再生は自宅を売らずに債務整理する方法で、法律に詳しい専門家への相談が必要となる方法です。なるべく考えたくない方法ですが、最終手段として名前だけでも覚えておくとよいかもしれません。
もうひとつが、自宅を売却する任意売却という方法です。競売にかけられる前に銀行に許可をとり、自宅を売却する方法です。こちらもいざという時のために名前だけ覚えておくとよいでしょう。
住宅ローンを払えない=人生終わりという訳ではありません。安易にお金を借りないで、まずはできることがないか早めに模索することを心がけましょう。