富士ゼロックスは、印刷物と電子コンテンツを紐付けられるクラウドサービス「SkyDesk Media Switch(スカイデスクメディアスイッチ)」を4日より提供開始した。

「SkyDesk Media Switch」のしくみ

「SkyDesk Media Switch」は、スマートフォンで印刷物を撮影すると、その印刷物に紐付いた電子コンテンツをスマートフォン上に配信するクラウドサービス。例えば、印刷されたレストランのメニューを撮影して、素材の情報やレシピの動画を閲覧したり、商品カタログやチラシなどの紙面から、該当商品の紹介映像などを閲覧できる。

サービスには、富士ゼロックス米国関連会社の「FX Palo Alto Laboratory, Inc.」が研究・開発した類似画像検索技術「Embedded Media Markers」を採用する。「Embedded Media Markers」は独自の編集ツールで半透明のマーカーを印刷物(PDFデータ)に付加し、マーカーから特定の電子コンテンツを抽出する技術。これにより紙面上の場所とリンク先の情報を指定するだけで、手軽に紙とマルチメディアを紐付けることが可能となる。

同サービスでは、「販促物等の企画、制作、印刷を行う企業が現在の制作フローを大きく変更することなく、業務やコンテンツに合わせて紙とマルチメディアを融合させたコミュニケーションが可能」とする。

サービスは法人向けに展開し、利用登録料は128,000円。利用料は1年契約の「継続利用コレクション」で月額32,000円、2カ月間の「スポット利用コレクション」は一括100,000円。現在時点での提供対象は、東京都、神奈川県、埼玉県のユーザー。今後、順次全国に拡大する予定。