モデルの本田翼が、ドコモのスマートフォン向けサービス「dビデオ powered by BeeTV」および「Bee TV」にて、3月20日(水)より配信される新ドラマ『午前3時の無法地帯』でドラマ初主演を務めることが29日、明らかとなった。

原作の『午前3時の無法地帯』

本作は、漫画家・ねむようこが2008年から女性漫画雑誌『FEEL YOUNG』で連載していた同名の人気漫画を実写化ドラマ化したもの。実体験をもとにしたエピソードの数々とポップでキュートな絵柄が支持されてシリーズ累計発行部数50万部超えを記録している。同雑誌からは、これまでにも『ハッピー・マニア』(原作:安野モヨコ)、『ヘルタースケルター』(原作:岡崎京子)、『サプリ』(原作:おかざき真里)などの人気作品が実写化されており、本作も女性層を中心に多くの期待を集めている。

現在放送中のJR東日本「JR SKI SKI」のCM出演や、人気女性誌「non・no」の専属モデルを務めながら『GTO』など、数多くのTVドラマで女優としても活躍するなど、多方面で活動している本田翼は、本作がドラマ初主演となる。本田が演じる主人公・ももこは、イラストレーターを夢みて就職したデザイン会社で、パチンコ関係のデザインばかりをこなす毎日。日々の仕事に終われ、彼氏ともすれ違う中で、仕事に恋に奮闘する等身大の女性を熱演している。彼氏役で、同じビルの隣の会社で働くオトナの男、多賀谷を演じるのは、これまで数々の映画賞を受賞し、男女共に支持されているオダギリジョー。そのほか、周りを固める俳優陣にはうるさく怒鳴り散らす営業社員役に青柳翔、ももこの恋敵役に木南晴夏と豪華なキャストが勢ぞろいしている。

主人公・ももこを演じる本田翼

主人公・ももことの共通点に「ダメなところやちょっとグターっとしているところ」を挙げた本田は「社会人1年生のももこが入社してからからの1年間を描いた作品なので同じ境遇の方々には共感して頂ける内容になっていると思います」と本作の見どころを解説。オダギリとの共演は、はじめのうちはとても緊張していたものの「同じシーンが多くなるにつれてたくさんお話しさせて頂けるようになりました。とても優しく、ユーモアもあって、演技のアドバイス頂いたり。本当に素敵な方だと思いました」と話している。また、撮影時には像の"初乗り"も経験し「乗ったら思っていた以上に高かったのと、耳ですっごい脚をたたかれました」というエピソードも。なお、ドラマ本編ではオダギリ演じる多賀谷が仕事に追われる中で唯一の支えとなるが、本田にとって仕事の支えはマンガとゲームだという。

そして、オダギリは本田との共演について「お互いに人見知りで、簡単に打ち解ける事ができない性格なので、喋れるようになるまで時間はかかりました」と最初は本田を同じ印象を抱きながらも、演技を重ねていくうちに「多賀谷とももこと同じく、お互いを探り合いながら関係性を深めて行けたように思います。芯が強く、柔軟な方だと思いますし、現場の空気を明るくし、スタッフ、キャストを引っ張る事のできる、素晴らしい俳優だと思います」と女優としての本田に太鼓判。自身の役柄については「30代半ばの社会人が置かれる会社的地位や責任、将来の夢や恋など、もしも自分が俳優ではない人生を送っていたら、と改めて客観的に考える事ができました」と話し、「多賀谷と自分に似ていると感じる所を見つけ出し、キャラクターを広げて行くという日々でした」と撮影を振り返っている。

また、原作者のねむようこは、今回のキャスティングについて「全体的なバランスがとれていて、ぴったりだなと思いました。マンガの場合はキャラクターのイメージを自分で作っていけますが、ドラマの場合は原作のイメージに沿った人を探さないといけないので難しいだろうなと思っていたのに、とてもよかったです」と好評価。ドラマ化にあたり"マンガとは違うところ"を期待しています。原作を大切に作っていただいていますが、必ずマンガとは違うところが生まれてくると思いますので。映像でしか表現することが出来ないシーンや、画面を通して生まれる雰囲気など、違うからこそ面白いと思える部分を楽しみしています」と期待を寄せている。

制作陣には『リンダ・リンダ・リンダ』(2005年)、『天然コケッコー』(2007年)で第32回放置映画賞・最優秀監督賞を最年少受賞し、その後『苦役列車』(2012年) 、『マイ・バック・ページ』(2011年)を手がける山下敦弘監督、主題歌は女性に圧倒的に支持されているアーティスト、moumoonがドラマのために書き下ろした新曲「ネバイナフ」を起用。これらのキャスト、スタッフで人気漫画『午前3時の無法地帯』が全12話構成で実写ドラマ化される。

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(C)ねむようこ/祥伝社フィールコミックス