パナソニックグループのオートモーティブシステム社はこのほど、日産自動車の電気自動車「リーフ」向けに車載充電システムの納入を開始した。ホームエレクトロニクスで培った環境技術を車載に応用して開発したという。

リーフ向け「車載充電システム」

同社はカーマルチメディアや電装システムの開発を手がけており、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車などの環境対応車向け商品開発にも積極的に取り組んでいる。日産リーフの車載充電システムについては、これまで培った車載特有の技術やノウハウに加え、パナソニックグループが生活家電で培った「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」を実現する環境技術を応用した。

この電気自動車向け車載充電システムは、日産自動車と共同で開発したもので、生活家電の高効率な電力変換技術、漏電検出技術などを応用している。家庭用電源からの充電機能(AC100~240V、充電能力3.6kW)、急速充電機能(CHAdeMO対応)、DC/DCコンバータ(1.8kW)機能を内蔵している。

同時に、システム一体型で省線化、低ノイズ化を実現し、システムの小型軽量化により車両の軽量化に貢献。さらに車載充電システムとして欧州安全規格に適合し、世界最大級の第三者認証機関であるテュフズードの認証も取得している。

同社では、パナソニックグループの安全・環境技術を積極的に活用した車載システムや車載デバイスを開発・商品化し、カーエレ事業を拡大していくとしている。