ダイハツ工業は20日、軽乗用車「ムーヴ」の燃費性能をはじめ、基本性能、安全性能、デザインなどの各機能を大幅に改良して発売した。価格はムーヴが107万円から137万1,000円、ムーヴ カスタムが130万円から159万1,000円。

「ムーヴ X"SA"」

「ムーヴ カスタム RS」

今回の改良では、パワートレーンの進化、車両の進化、エネルギーマネジメントの3要素で構成されている「e:Sテクノロジー」をさらに進化させた、「e:Sテクノロジー第2弾」を搭載。それに加え、"ファン&リラックスドライブ"をコンセプトに基本性能を向上し、先進の衝突回避支援システム「スマートアシスト」を採用するなど、同社の考えるクルマづくりの全てを盛り込んだという。

主な特徴として、クラストップレベルとなる29.0km/Lの低燃費を、既存技術の徹底追求によって低価格で実現。「e:Sテクノロジー第2弾」では、エネルギーマネジメントのサーモ(熱)マネジメントが追求され、CVTの温度を相互に最適化して燃焼効率や動力伝達効率を高める「CVTサーモコントローラ」を軽自動車として初採用している。

軽自動車では初搭載という衝突回避支援システム「スマートアシスト」は、「低速域衝突回避支援ブレーキ機能」「誤発進抑制制御機能」「行車発進お知らせ機能」が含まれ、駆動輪のスリップを防ぐ「TRC」や、旋回時の横滑り制御する「VSC」も採用されている。

なお、福祉車両「フレンドシップ シリーズ」の「ムーヴ フロントシートリフト」も仕様変更された。