1976年に東映動画初のロボットアニメとして放送された『大空魔竜ガイキング』が、ハリウッド実写映画化されることが明らかにとなった。

ハリウッド実写映画化が決定した『大空魔竜ガイキング』

『大空魔竜ガイキング』は、侵略を目論む「暗黒ホラー軍団」から地球を救うため、秘めた能力を備える主人公のツワブキ・サンシローが、軍団に対抗するため集められた「コンバットフォース」の仲間たちや巨大メカ「大空魔竜」とともに侵略者たちと死闘を繰り広げる姿を描いた作品。日本のみならず海外でも人気を博し、2005年には『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』が、14年ぶりの東映ロボットアニメとして制作された。

ハリウッド映画化については、東映アニメーション(以下東映アニメ)とオールニッポン・エンタテインメントワークス(以下ANEW)、そしてゲイル・アン・ハード率いるヴァルハラ・エンタテインメントによる共同開発となる。ゲイルは、近年大ヒットしていているTVドラマ『ウォーキング・デッド』のエグゼクティブプロデューサーであり、過去には『ターミネーター1』と『2』、『アルマゲドン』、『エイリアン2』など、世界的大ヒット作を数多く手がけており、今回の映画化について「『ガイキング』に携われることを非常にうれしく思います。これは、日本屈指のコンテンツを世界中の観客に披露できる、とても大きな一歩になります」とメッセージを寄せている。

現時点で正式タイトル等は明かされていないが、ゲイルが本プロジェクトのチーフ・プロデューサー、東映アニメの池澤良幸とジョセフ・チョウがプロデューサー、ANEWのサンディ・クライマン、東映アニメの森下孝三、ティム・クォックがエグゼクティブ・プロデューサーという布陣で制作を進める。監修はヴァルハラ・エンタテインメントの企画開発部長クリス・ヘニグマン、ANEWのクリエイティブ部門のヴァイス・プレジデント、アンマリー・ベイリーが担当。本作は東映アニメの米国戦略強化につながるとともに、ANEWにとって設立以降初の企画開発案件となる。

これまで多くのアニメ作品や映画を手がけてきた池澤プロデューサーは「ガイキングは、長年にわたってグローバルに最も愛されてきたロボットアニメシリーズです。我々は、ヴァルハラ・エンタテインメントとANEWとパートナーシップのもと、本作品の実写映画を世界中の観客に届けられることを楽しみにしています。また本作品が数多くの東映アニメの作品の実写化の第一作目になることを祈っています」と初の試みとなる同社のアニメ実写化に大きた期待を寄せている。

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