国土交通省鉄道局は19日、鉄軌道事業者に対し、鉄道トンネル内の添架物の緊急点検について指示したことを発表した。

鉄道トンネルにおいても緊急点検が実施されることに(写真はイメージ)

今回の緊急点検は、今月2日に中央高速自動車道笹子トンネル内の天井板が落下する事故が発生したことを受け、実施されることに。鉄道局では点検対象について、「新幹線トンネルおよび海底に敷設された鉄道トンネル内空のアンカーボルト等で添架している『架線を支持する下束等』の取付け部のうち、トンネルを構築した後に取り付けた箇所」と説明している。

点検対象となる箇所では、アンカーボルト・ナット、継手などを中心に、近接目視や打音・触診などで損傷や異常がないか確認する必要がある。点検を行った上で、2013年3月末までに報告をまとめ、提出するよう求めている。

なお、今回の指示と同様の方法で、過去1年以内に点検を行った箇所は対象外となるが、直近に行った点検結果について報告しなければならない。鉄道局では今後も点検状況などを踏まえつつ、追加で緊急点検を指示する場合があるとしている。