熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップから、トレンド・グルメ・スポーツなどのスポット&イベント、便利・健康・天気などの生活情報まで、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分のニュースを総ナメできる!

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●「復帰会見の酒井法子に集中した質問とは?」【スッキリ】

先週末に行われた酒井の復帰会見。そこで相次いだのは「覚せい剤を断ち切れたか?」という質問だった。これを「復帰会見である以上、聞くのが優しさ」と言い切る井上公造。ただ、「何でも聞いてください」という取材規制なしの会見ながら、酒井の整然すぎる受け答えに違和感を覚えてしまう。しかし、それを許さない芸能記者がのりピー語を要求し、「ファンのみなさま、ありがっちゅー。マンモスうれピーです。今日という日を迎えられて」と言わせていた。ここだけ映像を使われたら酒井もツライところだ。

テリー伊藤は、「『復帰が早い』という人もいるけど、芸能界にいるのは優秀な人と使い物のならない人の2種類のみ。のりピーは芸能界が力を出せる場所のような気がする」と大擁護。間髪入れずに「田代まさしは仕事がプレッシャーになって再犯してしまったけど、酒井さんは影のあるいい顔をしていたし、これまでと違った役をできるのではないか」と熱く語った。親心か、それとも、好みのタイプか?

●「美しすぎるドラムボーカル、シシド・カフカが生演奏!」【ノンストップ】

長髪を振り乱してドラムを叩き、激しく歌い上げる圧巻のパフォーマンス。175cmの長身に、堂々とした立ち居振る舞い、モデルや書道にも才能を見せるなど、まさに規格外のシシド。音楽評論家の富沢一誠が、「男性にもいない全く新しいタイプのアーティスト。本格派です」と絶賛する。

トークも「最高の演奏をするために裸足で叩く」「叩き込んで体に染みつかせないと歌えない」「時間があればドラムを叩いて体形を維持している」と言い切るなど一切の迷いがない。

「僕もドラム叩いたことあるけど、手も足もあって難しいのに、歌もなんて一人サーカス」「歌い方は『食ってやろう』という猛獣みたい」と設楽統を驚かせていた。

●「体操の内村航平選手が一般女性と結婚!」【スッキリ】

この日のオープニングで、加藤浩次が「ビッグニュースですよ」とあおる。内村選手が4度世界一になったことにちなんで11月11日に入籍。相手は「一学年下の一般女性」という。テリー伊藤も「うまい着地をしましたね。内村くんはモテるからもっとあとで結婚してもよかったんだろうけど」とうれしそう。各メディアがこぞって書いた「愛の金メダル」というフレーズとともにベタすぎでは。

ちなみに、『とくダネ』では、インタビュー経験のある菊川怜が「大好きですけど幸せになってほしい。どうせ私は無理だから……」と苦笑いしていた。


●「またもデート姿を激写された栗山千明」【ミヤネ】

写真週刊誌にデート現場を撮られた栗山。相手は20代後半で色白細身、桜井和寿に似ているイケメンデザイナーらしい。七輪で肉を食べながら、その手にはおそろいの指輪、会話の内容はエヴァンゲリオン、さらに同棲しているという。思えば栗山は、6月の会見で「プライベートもハッピーです」と話していた。

これを聞いた宮根誠司は、「よく熱愛騒動される方ですよね」「どっちかというと男っぽいし、フラっと赤ちょうちんで飲むタイプ」となぜか言いたい放題。確かに栗山は、年に一回ペースで熱愛報道される恋多き女だが、好感度が全く落ちないのはスゴイ。

●「藤原紀香、自画自賛のパーフェクト本を発売!」【スッキリ】

この日に発売される写真集『N.Perfect body』のPRで生出演した紀香。ボディーの作り方やプライベートの様子など、写真のクオリティにこだわり抜いた一冊らしい。

「ずっと作りたかった本。エレガントなスーパーショットを連発しています」「だんだんコンサバになってくるんです。『守られてるんじゃないかな』というのを破りたかった」「見るサプリというか、40代も頑張ろうと思える、年を取るのが怖くないと思える本」と“紀香節”全開だ。その遠慮のなさは、むしろ清々しい。

「日本だけじゃなくて世界中で話題になる」とテリー伊藤。「言いすぎだろ!」と思ったが、本をよく見てみたらテリーが帯文を書いていた。そういうことか。

●「今年を象徴するキーワードを毒舌・吉田潮が選ぶ」【知り】

同番組の切り札的存在である辛口ライターの吉田。「まだ11月なのに早すぎだろ」と思いつつ吉田らしい毒は健在だった。たとえば、ラサール石井、ブラザートム、加藤茶、郷ひろみ、仲本工事ら20歳以上離れた女性との結婚を揶揄した“介護婚”。そのネーミングで田村淳の「年下は20歳までいけます」というチャラいコメントを引き出した。

次のキーワードは“二股特需”。「騒動というより特需。塩谷瞬、冨永愛、園山真希絵だけでなく、実は一番得したのは山路徹」とぶった切る。バカ受けの伊藤利尋アナを「国際情勢に詳しい山路さんに違和感がある」と悪ノリさせた。 その他、菅原文太や鳩山由紀夫らの引退宣言をキャンディーズに重ねて「普通の爺さんに戻ります」とイジった“やめ爺”など、このセンスは昼間の主婦より、深夜向きだろう。

●「ファンモンが突然の解散宣言! ケミカルが住職に」【バード】

ファンキーモンキーベイビーズが解散を発表した。その理由は、「DJケミカルが実家のお寺で住職になる準備に入る」ためという。ケミカルの脱退ではなく、解散としたのが彼ららしいが、3月31日のさいたまスーパーアリーナ公演がラストとなる。

ケミカルは、「週末はアルバイト副住職としてお経をあげている」上に、今年4月に結婚していただけに、次のステップを考えていたのか、それとも周囲の説得が強かったのか。さらに、グループは来年で結成10年。確かに区切りをつけやすいタイミングだ。

「(ケミカルは)ただ飛んだり跳ねたりしているだけに見えますが、DJの技術もスゴくて欠かせない人」と語るのはPV出演歴のある羽鳥慎一。松尾貴史も「活動停止ではなく解散というのがね……」と残念そうだった。

●「『笑ってはいけない』PRで松本人志が爆弾投下!」【スッキリ】

年越しの『絶対に笑ってはいけない熱血教師24時!』PRで登場するなり、「山本(圭一)くん、いや加藤くん」といきなりブッコミを入れる松本人志。浜田雅功から「コラッ!」と怒られると、「(あの山本圭一ではなく)オレの友だちの山本やないか!」と逆ギレ。朝の番組でもお構いなしだ。

7回目にして過去最高の過酷ロケ。松本が「痔になった」というほどケツバットをくらったトラップとはどんなものなのか。今年も民放視聴率トップは固いかも。

●「AKB増田が電撃脱退。相手のISSAは婚約解消」【ミヤネ】

コーナー冒頭、あびる優、柴咲コウ、上原多香子、藤井リナら?! と思われるイラストが映し出される。いずれも“ISSAの元カノ”という扱いだが、次のターゲットとなったのは、「AKB48随一の歌唱力とグラマラスボディ」増田有華。週刊誌の報道を受けた増田が「(友人たちと一緒だが)泊まりにいったことは事実」と認め、AKB脱退に追い込まれてしまったのだ。

一方、雲隠れしているISSAに代わって事務所が「増田は共演者で恋愛関係はない。福本幸子とは婚約解消した」と発表。まさかの婚約解消発表にドロドロ感がただよう。

しかし、宮根誠司はクールに「AKBは恋愛禁止なので(増田の脱退は)しょうがない」とひと言のみ。芸能界屈指の共演者キラーであり、写真集を買い漁るほどグラビア好きのISSAをイジらないのはなぜ? ……大人の事情か。

●「緊急企画! 石田エレーヌ卒業SP」【スッキリ】

突然、コーナーが切り替わるサプライズに、「いや~嫌な予感がしたな」と苦笑いのエレーヌ。「何にもやってくれないなんてと思ってたでしょ」と加藤浩次が笑う。

5年間を振り返るVTRが流れると……女子アナの枠を超える大食いキャラ、視聴者にタメ口で話す天然キャラ、セットを破壊した暴走キャラ、モモンガがスカートの中に入ってもだえるエロキャラなど、とにかく型破りだった。加藤浩次が「最初は大食いキャラだったんだね」と懐かしそうに話すと、すかさずテリー伊藤が「今でもいやしいよ」と返す。

続いてアンジェラ・アキが登場。「働くママとして一緒に頑張ろうね」と語りかけて生歌を贈るとエレーヌはウルウルに。テリーも「週刊誌に追われてばかりでやっかいな女だと思っていたんですが、まさかこんな幸せになるとは」と感慨深げだった。来年春の産休明けには、どんな番組にどんなキャラで登場するのだろうか。


今週の『とくダネ』は、ほぼ毎日番組開始から1時間超の政治家バトル。朝からセンセイたちが声を張り上げ、他のセンセイたちの発言をさえぎり、ねじ伏せようとする姿を見せられるのはキツイ。同番組は視聴率苦戦が続くだけに、政治路線に光を見い出しているようだ。

そんなものより、「雲隠れするISSAを真夜中の大追跡」「『まだ離婚していない!』あゆの外国人夫が生暴露」「小林幸子と幻の1億円衣裳の行方」とか、ドーンと特集してくれるバカバカしい番組があればいいのに。

木村隆志
コラムニスト、芸能・テレビ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。