「脂肪の質賞」を受賞した神戸の和牛

兵庫県の代表和牛が10月25日~29日にかけて長崎で行われた「第10回全国和牛能力共進会」に出品され、おいしさの指標となるオレイン酸などのモノ不飽和脂肪酸の含有率が一番高く、「脂肪の質賞」(おいしさのチャンピオン)を受賞した。

全国和牛能力共進会は「和牛のオリンピック」とも言われる。今回は全国から305頭もの和牛が出品されて9項目の出品区に分かれて和牛の体形、品位、肉質などを競った。

おいしさのチャンピオンとなった兵庫県の和牛は、第7区(総合評価群)に出品された全国175頭の中から選ばれ、そのおいしさを証明した形となった。

そのほか、第2区で長命連産につながる骨格がしっかりしている牛と評価を受け「前躯賞」を受賞したほか、第4区では骨格が繊細で種牛としての美しさがあり、骨味の良さは肉牛に必要な枝肉の肉量の多い系統であることを表しているとの評価を受けて「骨味賞」を受賞した。

兵庫県からは但馬牛19頭が出品されたが、但馬牛は体格が小さいため、体積や大きさを求める共進会の審査基準で不利と言われていた。今回の代表牛は他府県の和牛と比較しても遜色(そんしょく)のない出来栄えだった。

詳細は兵庫県 ホームページを参照のこと。