映画監督のクエンティン・タランティーノが、あと数年で監督を引退する可能性をほのめかしている。
新作ウェスタン『ジャンゴ 繋がれざる者』の日本公開を2013年3月1日に控え、今年49歳を迎えたタランティーノは、フィルムメイカーは年齢を重ねたからといって成長する職業ではないため、年寄りの監督にはなりたくはないと「プレイボーイ誌」に明かしている。
「僕はただ年寄りの監督にはなりたくないんだ。だからどこかのタイミングで監督を辞めたいよ。年を取ったからって良い作品を作れるとは限らないからね。普通は最低の映画ってその監督の作品群の中でも、最後の4作品くらいじゃないかな。僕は自分の作品集をとっても大事にしている。1つでも駄作を作ったら良い作品3つ分をダメにするからね。でも、もし僕が10本目で引退したら、アーティストの観点から言ってまあ上出来ってところかな」
現在までに『パルプ・フィクション』(1994年)や『キル・ビル』(2003年、2004年)などヒット作を含む計8作品を製作してきたタランティーノだが、最近では新作『ジャンゴ 繋がれざる者』と前作『イングロリアス・バスターズ』は、3部作の最初の2本に相当する可能性があるとも語っている。「『イングロリアス・バスターズ』と『ジャンゴ 繋がれざる者』は3部作につながる2作品なんだ。作風は違うけど、この2本には対になる要素があるんだ。多分3本目があるはずだけど、まだどんな作品になるか分からないよ」
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