米Microsoftがゲーム機能に特化した「Xbox Surface」の開発計画を進めているという。メッセージングなどのタブレットの基本機能は有するものの、機能的にはフルWindowsではないカスタムバージョンの7インチタブレットで、より高速なメモリインターフェイス搭載といったハードウェア的特徴があるようだ。The Vergeが複数の関係者の話として報じている

10月26日に米国などで発売となった「Surface with Windows RT」は10.6インチのディスプレイを搭載する

これまでにもMicrosoftが携帯ゲーム機のビジネスに興味を示していることは何度も噂になっているが、その一端はZune HDやWindows Phoneのゲーム機能のような形での実装であったり、つい最近では同社自らがWindows搭載ハードウェアの世界に進出した「Surface」などの形で現出している。The Vergeによれば、ゲーム機能に特化したタブレットの噂は同社が6月にSurface RT/Proを発表する以前から存在し、それが今回複数関係者からの話としてより具体化したものだという。この噂のXbox Surfaceの特徴としては、ARMプロセッサを搭載した7インチタブレットであり、ゲーム動作に特化するために通常のタブレットハードウェアよりも高速なメモリインターフェイスを搭載すること。そしてメッセージングといったスマートフォン/タブレット的な機能をサポートする一方で、搭載するOSはフル機能のWindowsではなく、同カーネルを採用したカスタムOSになるのだという。

また、この噂を補強する最近の動きとして、MicrosoftがXboxの開発が行われているオフィスのセキュリティレベルを引き上げたという。Xboxの開発オフィスは米カリフォルニア州のシリコンバレーに存在するが、Xbox Surfaceもまた同オフィスでの開発が進められているようだ。もっとも、現在注力しているのがXbox 360の次世代機の可能性もあるわけだが、同時期に携帯端末としてのXbox Surfaceが登場するかもしれないというわけだ。