かくれ老化該当者の半数以上が何をするにも面倒に感じると回答

「脱かくれ老化プロジェクト」実行委員会は、40~50代の「かくれ老化」該当者と健康な男女1,000名を対象に、「かくれ老化」と精神状況に関する調査を実施した。調査は10月10日から15日にかけて、インターネットを通じて行った。

同調査は、かくれ老化該当者767名と健康な人233名を対象に実施。「かくれ老化」とは、細胞や組織の劣化から身体の内部で静かに老化が進行し、30代までは気にならなかった、身体の様々な部位に現れる変化のことを指す。

健康な人より2.8倍も憂うつさを感じている

まず、「日々の日常の中で、何をするにも憂うつに感じたり、面倒に感じることがあるか」と尋ねたところ、かくれ老化該当者は53.1%が「感じる」と回答。健康な人19.3%に比べ、2.8倍もの差があることが分かった。

また、「肌のシワ、歯や歯ぐきが気になって笑うのが嫌だと感じることがあるか」という質問では、「ある」と回答した割合はかくれ老化該当者が29.7%、健康な人は6.4%だった。かくれ老化該当者は健康な人と比べると、約4.6倍日常の中で笑顔を避けているようだ。

同実行委員会によると、かくれ老化該当者は筋肉・骨・関節といった運動器の老化から、身体を動かすことを憂うつに感じる傾向があるという。また、加齢によるシワ・たるみ、歯や歯茎の老化によって、笑うことが嫌だと感じることもあるようだ。「笑い」は心身を健康に保つために重要な要素であることから、「かくれ老化」への対策が必要であるとしている。

今回の調査の「かくれ老化該当者」は、かくれ老化のチェック項目のうち、該当するものが2つ以上、「健康な人」は、かくれ老化のチェック項目のうち、該当するものが1つ以下と定義して調査した。かくれ老化チェックは、同実行委員会公式サイトで行うことができる。