富士通は19日、個人向けPCの2012年冬モデルと合わせて、10.1型液晶搭載のWindows 8タブレット「ARROWS Tab Wi-Fi QH55/J」を発表した。11月2日からの提供開始を予定しており、店頭予想価格は10万円前後。
同社では2012年1月にAndroid搭載の防水タブレット「ARROWS Tab Wi-Fi」を発売している(発表時のニュース、レビュー記事)。今回発表された「QH55/J」は、「ARROWS Tab Wi-Fi」という名前を引き継ぎながら、OSはWindows 8に変更。防水仕様はそのままにサイズを薄型化し、ディスプレイを強化するなど前モデルから大きくパワーアップした製品となっている。
防水性能はIPX5/7/8適合と前モデルより強化され、IPX5相当の防塵性能も備える。さらにディスプレイは液晶パネルにIPSを採用し、液晶テレビなみの広視野角を実現。タッチパネルは特殊表面処理「スーパーグライドコーディング」を施し、滑るようなタッチ操作を実現している。また、通常と異なり、「オプティカルボンディングテクノロジー」で液晶とタッチパネルの間に空気層を入れず直接接合しているため、表示がディスプレイの表面に近く、タッチ操作時により的確なポイントをタッチできるようになっている。
またWindows 8搭載となったことで1台を複数のアカウントで使い分けることができるようになったため、タブレットを家族で共有するという使い方も可能となった。
主な仕様は、CPUがIntel Atom Z2760(1.50GHz)、メモリがPC2-8500 2GB(オンボード)、ストレージが約64GB SSD、ディスプレイが10.1型ワイドLEDバックライト付TFTカラー液晶(1,366×768ドット、IPS、タッチパネル式)、OSがWindows 8 32bit版。
インタフェースは、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Blue、USB 2.0×1、ダイレクト・メモリースロット(microSD対応)、ヘッドホン出力/ライン出力兼用×1、約200万画素Webカメラ(前面)、約500万画素Webカメラ(背面)などを搭載。センサーはGPS、加速度センサー、地磁気センサー、照度センサー、ジャイロセンサーを内蔵する。バッテリ駆動時間は動画再生で約10.5時間。サイズ・重量はW264.4×D169.4×H9.9mm、約574g。