ハーマンインターナショナルは10月18日、「AKG」ブランドのカナル型イヤホン「K374」「K375」および「K391NC」を発表した。いずれも発売は11月で、価格はオープン。推定市場価格はK374が7,000円前後、K375が9,000円前後、K391NCが17,000円前後となっている。

K374・K375

「K374」

「K375」

K374とK375は、「K3003」を頂点とする「AKG」ブランドの新世代カナル型イヤホンシリーズのスタンダードモデル。K375には、iPhoneなどで使用できるアップル製品用のマイク付きリモコンがケーブル中程に備えられている。K374は、通常のストレートケーブルを採用するモデル。

いずれもイヤホン本体は共通で、新開発の9mm径のダイナミック型ドライバーを搭載。ドライバーやハウジング内部の音の流れを調整するポートがダブル仕様の「ダブル・ベンチレーション・システム」を採用する。これにより、振動板の振幅により発生する背圧が最適化され、スムーズな振幅を実現。低域の豊かさと厚み、中高域のスピードや伸び、サイズ感を超えたワイドレンジ再生を可能にした。

ハウジングにアルミニウムが採用されることで、不要な共振を抑制。これにより、低域の拡大が実現されたほか、軽量化により装着感も向上している。

主な仕様は2モデル共通で、周波数特性が10Hz~24kHz、感度が104dB/mW、インピーダンスが28Ω。ケーブル長は1.2m、プラグはステレオミニ(3.5mm)、ケーブルを含まない重量は6gとなっている。

製品には、ソフトなフィット感を得られる3サイズのシリコン・イヤーチップ、および専用キャリングケースが付属する。

K391NC

「K391NC」

K391NCは、ノイズキャンセリング性能と高音質を両立させることを開発コンセプトとするモデル。ノイズキャンセリング機能はアクティブ方式を採用し、ハウジングに備えられた小型マイクが周囲の環境騒音を収集。これに基づき、独自設計のノイズキャンセリング回路が、効果的にノイズを低減する。

電源は内蔵式のリチウムイオン充電池が用いられており、最長で約35時間の使用が可能。充電はUSB経由で行う。なお、ノイズキャンセリング機能をオフにして使用することもできる。

一方のサウンドクオリティに関しては、AKGが65年に渡るヘッドホン開発で培った音響技術を投入。誇張のない均一なエネルギーバランスで音楽信号を再生することが可能となっており、自然でクリアなサウンドを実現した。

主な仕様は、周波数特性が12Hz~24kHz、感度が92.5dB/mW(パッシブ)・100dB/mW(アクティブ)、インピーダンスが32Ω。ケーブル長はイヤホン本体からNCモジュールまでが1.15m、NCモジュールからプラグまでが0.5m。プラグはステレオミニ(3.5mm)、本体のみの重量は8gとなっている。なお、ケーブルには、スマートフォンでの通話が可能なマイク付きリモコンを装着することも可能(一部のスマートフォンには非対応)。

K374・K375フォトギャラリー(クリックで拡大とスライドショー)

K391NCフォトギャラリー(クリックで拡大とスライドショー)