公開初日を迎えた映画『アウトレイジ ビヨンド』の舞台あいさつが6日、東京・新宿バルト9で行われ、ビートたけしとして主演も務めた北野武監督をはじめ、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、高橋克典、桐谷健太が出席した。

左から加瀬亮、三浦友和、北野武、西田敏行、高橋克典、桐谷健太 拡大画像を見る

登場人物たち全員が悪人という強烈かつ衝撃的なバイオレンス映画として世界中から話題を集めた2010年公開の北野武監督作『アウトレイジ』。その続編となる本作に、前作からの三浦友和、加瀬亮、中野英雄、小日向文世に加え、新キャストの西田敏行、松重豊、高橋克典、桐谷健太、新井浩文らが出演。前作で死んだはずの大友組組長の大友(ビートたけし)が復活し、巨大ヤクザ組織内で新たな権力闘争が巻き起こる。

舞台あいさつが始まる前に、MCが観客に向かって「この映画を人に勧めたい人は挙手をしてください」という問いかけに、観客のほとんどが挙手。その様子を目の当たりにした北野は「手を挙げないとまずいんじゃないんですか(笑)。こんな押し付けがましいインタビューはない。それでも、手を挙げなかった奴が2人ぐらいいて後で殴ってやろうかと思いますね」と話して会場は大爆笑。映画については「一作目はちょっと女性には見るに耐えないシーンがあって、今回はわりと暴力を省いて女性の方も楽しめるように作りました」とアピール。さらに劇中の随所で笑いを散りばめていることについては「お笑いは特に意識していない。お笑いの映画を撮ると、お笑いの実力がばれますから。『みんな~やっているか!』は最大の汚点と言われていますが(笑)、私はあれが一番大好きなんですけどね」と話していた。

作品のキャッチコピーである"全員悪人"にちなんで、「誰が悪人?」という質問に小日向文世と応えた三浦や加瀬とは対照的に、北野は「テレビ東京とワーナー・ブラザーズだよ」と回答。「やくざ映画なのに宣伝でコメディーやったりと全く違うことをしてましたよ」と苦笑いを浮かべていた。